大崎ネットニュース  Oosaki Net News

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10月21日(土)

タオルを寄贈
 大崎法人会女性部が「ひばり園」へ


 大崎法人会女性部(渋谷裕子部会長)は20日、タオルなど約100枚を、美里町の養護老人ホーム「ひばり園」に贈った=写真=

 タオルは、大崎法人会が9月に大崎市古川で開いた「大崎福祉夢まつり」で提供を呼びかけ集めたもので、合計429枚のタオルやバスタオル、使用済みのタオルが寄せられた。 

 ひばり園に贈ったのはこのうちの一部で、女性部幹事の泉田まさ子さんや、会員の中村宥子さん、成沢京子さんが訪れ、ひばり園を運営する社会福祉法人・こごた福祉会の寺尾登茂代理事長に手渡した。

 寺尾理事長は「タオルは消耗品で、大変ありがたい」と感謝していた。

 女性部は、残りのタオルを今月中に、大崎地方の老人ホームなど三カ所へ贈ることにしている。




=コラム=
 わたしは給食が大きらいである


 わたしは給食が大きらいである。

 みんな一斉に、同じものを食べるなど、どうしても気分が悪くて許せない。

 食器だって、当時はアルミなのかブリキなのか、冷たくて画一的な金属器。機能的かもしれないが、そんな器に盛られては、おいしそうには見えなかった。

 給食をつくっている現場だってそうだ。なべやかまはでっかくて、大きなへらのようなものを使って野菜などをかき回している様子は、どうしても人間が口にするものをつくっているように見えなかったものだ(毎日、一生懸命、子供たちのために給食をつくっている方には申し訳なく思う。でも小さいころ、本当にそう感じてしまったのです)。

 給食には、辛い思い出がある。

 小学校低学年のころ、マイペースで給食を食べていると、いつも、みんなが食べてしまう時間内に終わらない。

 それなら、早く食べ始めればいっしょに終わるだろう。ある担任はそう思ったらしく、わたし1人だけ、早めに「いただきます」をさせたのだった。

 それが、わたしには屈辱的な仕打ちだった。「のろまでダメが子だ」と、自分を責めるようになった。給食のことを考えるだけで、気分が悪くなったのだった。

 この教師には、わたしはだいぶ好かれたようで、子供の気持ちを無視した「励ましの言葉」(言葉による虐待)はあたりまえ。思い切り耳を引っ張るといった、ありがたい愛のむち(身体的虐待)も少なからず受けた。

 学生のころ、学食で友人とランチを食べていたら、「どうしてそんなにガツガツ食うんだ」という。どうやらあの経験以来、必死になって飯を食く習慣が、知らず知らず身に付いてしまったようなのだ。「三つ子の魂百まで」である。

 福岡県で、いじめが原因で生徒が自ら命を絶つという、本当に痛ましい「事件」があった。教師の言葉がいじめの発端だったということだが、わたしは怒りというより、子供のころの経験がフラッシュバックするような気分に襲われ、とても冷静にニュースが聴けなかった。





10月20日(金)

なくそう万引き
 中学生、高校生ボランティアがキャンペーン

 大崎市古川の高校生や中学生で組織する防犯ボランティアグループが19日、ジャスコ古川店でチラシなどを配り、万引きなど少年非行防止を呼びかけた。

 キャンペーンを行ったのはハイスクール・ボランティア・パーティー、ジュニア・ハイスクール・ボランティア・パーティーに加入する古川高校や古川東中学校などの生徒で、合計30人ほどが集まった。

 古川署や防犯協会関係者も出席し、活動開始前にセレモニーを行い、生徒を代表して古川高校2年の菅原祥文君(16)と、古川東中2年、伊藤未来さん(13)が「少年非行を防止し、犯罪のない明るい社会をつくるため、一生懸命に活動に取り組みます」と宣言して、キャンペーンをスタート。

 学校帰りに店に立ち寄る生徒の姿も多く、店舗入り口などでチラシやノートを手渡しながら、万引きや自転車盗の防止を呼びかけた。

 また、古川工業高校ダンス部の生徒もキャンペーンに加わり、パフォーマンスを繰り広げて、非行防止をアピールしていた。

【写真・万引きなど非行防止を呼びかけた中学・高校生のキャンペーン】

 


食料自給率向上をテーマに
 農水省のモニターが意見を交換


 大崎地方の農水省消費者・生産者・流通加工業者モニターが意見を交わす交流会が19日、大崎市古川の吉野作造記念館で開かれた。

 モニターの意見を農業政策に生かそうというもので、食料自給率向上をテーマに意見を交換した。

 生産者から「国は農地を守るという視点で、農家を支援してほしい」「(自給率を高めるには)日本食への関心を高めることが重要」といった意見があり、大崎市田尻の生産者、佐々木重信さんは「地域に合った転作作物が導入できるようにすべき」と述べた。

 消費者の田口恭子さん(同市古川)は「食品の安全性に関心は高いが、育ち盛りの子供を抱える家庭では経済性は無視できない。高齢になれば、少し値段が高くても安全性に関心が向く」などと語っていた。

 交流会に出席した東北農政局の内村重昭次長は「従来の農政は生産性向上を目指し、農村を守る議論がなかった。地方の実情にあった農政を考えていきたい」などと説明、国の政策に理解を求めていた。

【写真・農業政策などで意見を交わした交流会】




古川のコンビニ強盗で男を逮捕 古川署

 古川署は19日、強盗などの疑いで、大郷町大松沢字下町住宅25の無職、熊谷信正容疑者(53)を逮捕した。

 調べでは、熊谷容疑者は8月11日午前3時ごろ、大崎市古川清水のファミリーマート古川清水店で、アルバイト店員に包丁を付き付け、現金7万6000円を奪った。

 同署は、防犯カメラの映像から犯人の写真を公開し捜査していたが、8月14日に警視庁立川署が強盗容疑で熊谷容疑者を逮捕、その後の調べで、古川での犯行がわかった。




休耕田のカヤ焼く 涌谷町

 19日午後2時半ごろ、涌谷町字九軒西の休耕田から出火、カヤなど約1000平方メートルを焼き、午後3時3分、鎮火した。

 水田で燃やしていた稲わらが休耕田まで燃え移ったらしく、遠田署で詳しく調べている。





10月19日(木)

障害者自立支援法の見直しを
 道路特定財源の一般財源化に反対  大崎市で東北市長会


 東北市長会総会が18日、大崎市古川で開かれ、道路特定財源の一般財源化反対と、障害者自立支援法の見直しを求める2つの特別決議を行った。

 東北市長会には、東北6県の74市から市長らが出席した。会長の梅原克彦仙台市長は冒頭、「地方が豊かであってこそ、本当の先進国といえる。74市が連携を強め、問題の解決に粘り強く取り組んでいきたい」とあいさつ。

 続いて開催市の伊藤康志大崎市長が「大崎市は誕生したばかりでまだ名前が知られていないが、誇るべき資源がさまざまある。時間が許せば足を運んでほしい」と、歓迎の言葉を述べた。

 このあと、伊藤市長を議長に議事が進められ、財政や交通など国に求める要望事項を話し合った3つの分科会の報告を可決した。

 可決されたのは合計30件で、地方交付税の充実・確保や自治体病院の医師確保、合併特例債の充当範囲拡大などを求めた。

 道路特定財源に関する特別決議は、「特定財源の確保を要望」するとした原案に対して反対意見が出たため、「一般財源化に反対」とする表現に修正したうえで決議をした。

 特別決議をした2件については、東北市長会として国側へ要望活動を行う。

 また役員改選では、会長に梅原仙台市長を再選(任期2年)した。

 このほか、総務省から交付税、消防の担当者が訪れ、地方財政の課題と消防の広域化について説明を行った。
 
【写真・歓迎のあいさつを述べる伊藤大崎市長】




吉野作造の生涯に触れる 東北の市長

 東北市長会に出席した市長らが18日、吉野作造記念館と祥雲閣を視察に訪れた=写真=

 このうち吉野記念館では、最初に田中昌亮館長が吉野の生涯について説明し、「吉野が日本国憲法成立に与えた影響に関心が高まっている」と、最近の研究動向も紹介した。

 このあと展示室に移動し、辛亥革命の指導者・孫文が贈った書(レプリカ)や書簡など、展示されているさまざまな資料を見学。国民主体の政治を説いた吉野の生涯に理解を深めていた。






10月18日(水)

自転車盗を減らせ
 JR古川駅の駐輪場でパトロール

 大崎市内の警備会社などで組織する「おおさきサイクルパーキング・パトロール隊」(佐藤芳弘会長)は、JR古川駅東の市営駐車場を中心に、約1カ月間、自転車盗難防止パトロールを実施することになり、17日、駅前で出動式を行った。

 古川署管内では、1月から9月末までの自転車盗難件数が272件で昨年より51件増加。このうち、古川駅周辺だけで210件を占める。

 さまざまな犯罪を防ぐ意味からも自転車盗を防止しようというもので、出動式には隊員のほか古川署、大崎市の関係者ら約30人が出席、代表者が誓いの言葉を述べたあと、さっそく駐輪場をパトロール。古川署の署員がパトロールのポイントを説明し、「不審な行動を発見したら、まず110番通報してほしい」と語っていた。

 パトロール隊は来月15日まで、毎日夕方、駐輪場や付近のパトロールを続ける。

【写真・市営駐輪場をパトロールする隊員】




なかよし楽校♀J催
 「古川秋まつり」にあわせ 古川青年会議所


 古川青年会議所は、古川秋まつりにあわせ、22日に「おおさき★なかよし楽校祭」を台町のリオーネふるかわで開く。

 映画「待合室」の上映会を午後1時から開催。午後3時半からは、板倉真琴監督らが参加して、「地域社会での人と人のつながり」をテーマにパネルディスカッションを行う。

 映画は前売り券(一般・学生)が1000円(当日は1500百円)、小・中学生、高校生は800円(当日券のみ)。

 前売り券はリオーネふるかわ内の書店「HON―YA」、「ブックセンターササエ古川バイパス店」「e―books松屋大崎店」であつかっている。

 このほか、古川を舞台に制作された「ハードル」などアニメ映画の上映を行う。

 また、地域づくりで活躍する大崎市内のNPOなど団体を紹介するコーナーを設置する。時間は午後1時から午後3時まで。

 詳細は古川青年会議所へ。電話番号は23―3605。




公明党県本部が食農フォーラム 大崎市古川で

 公明党県本部は25日午後7時から、大崎市古川駅前大通の「芙蓉閣」で「食農フォーラム」を開く。

 パネラーは、同党の渡辺孝男参議院議員、村井嘉浩知事、大崎市田尻の農家レストレン経営・佐々木重信さんら5人。

 同党県本部が県北地域で実施した食と農業に関するアンケート調査をもとに、農業振興のあり方や食の安全などを考える。

 詳細は公明党県本部へ。電話番号は022―713―0261。




恐喝で男逮捕 遠田署

 遠田署は17日、恐喝の疑いで住所不定、設備工の安部利幸容疑者(21)を逮捕した。

 調べでは、阿部容疑者は6月14日午前0時ごろ、涌谷町内の国道で、前を走っていた同町内の会社員(42)に因縁をつけ、現金1万円を脅し取った。




重婚容疑で2人を追送検 遠田署

 遠田署は18日、重婚の疑いで横浜市南区の自称会社役員、小野正彦容疑者(47)と、自称人材コーディネーター、小野雅美容疑者(40)を追送検した。

 調べでは、正彦容疑者は5月2日、妻との協議離婚が成立していないのに、横浜市役所に雅美容疑者との婚姻届を提出して、戸籍簿原本に記載させた。





10月17日(火)

大崎市の誕生を祝う
 古川で秋まつり 21・22日 「先陣」「後陳」大名行列が登場


 大崎市古川で21・22日、「古川秋まつり 大崎市誕生祭」が中心商店街で開かれる。今年は大崎市の発足を祝い、稲葉、中里両地区の大名行列がいっしょに、本陣と呼ばれるみこしとともに登場。合併した旧町の物産市も開かれる。

 大名行列は、稲葉地区(先陣)と中里地区(後陳)に伝わっている。戦国時代、祇園八坂神社(中島町)が伊達家から別当を迎えた時の行列に由来するとされている。

 秋まつりでは、先陣と後陳が隔年で登場し、古川の歴史を伝えてきたが、今回は合併を記念し、両地区の大名行列が登場。長い槍(やり)を勇壮に振り回して受け渡す「やっこ振り」を披露しながら、中心街を進む。

 大名行列は22日午後1時に出発。七日町から台町を通り、駅前大通へ向かう。

 まつりのメーン会場は、七日町の永沢パーキング。21日は午前11時に「前夜祭」オープニングセレモニー。ステージではバンドライブのコンテスト予選がある。

 22日は午前10時に開会。ステージでバンド演奏や着物美人コンテストなどが行われ、お笑いグループ「安田大サーカス」は午後0時40分に登場。在仙の芸人5組のステージもある。

 会場では、古川地区の特産品や農産物のほか、田尻の手づくりハム、鳴子の地発泡酒など、合併した旧町の物産即売が行われる。

 また、JA古川青年部・女性部が「古川美味・夢楽(ほんものむら)まつり」を会場内で開催。新鮮な野菜、新米のおにぎりなどを販売する。

 台町のシネマ・リオーネ古川では、映画「待合室」の上映会を午後1時から行う。上映前に板倉真琴監督が舞台あいさつをする。

 前売り券は一般・学生1000円(当日券は1500円)。小・中学生、高校生は当日券のみで800円。

 このほか、古川を舞台に制作された「ハードル」など、アニメ映画の無料上映も行う。詳細は古川青年会議所へ。電話番号は23―3605。

 さらに、秋まつりにあわせて、大崎地方の若者が地域文化を発信する「EXPO OH!SAKI 大崎博覧会」が、21・22日、醸室(かむろ)などを会場に開かれる。

 紙コップを使ったアートや、ミニFM局の放送などを行う。




心臓疾患診断が可能最新鋭のCTを導入 大崎市民病院

 大崎市民病院は、心筋梗塞や狭心症など心臓疾患の診断に対応できる最新の断層撮影装置(CT)を本院に導入、9月下旬から稼動を始めた=写真=

 導入された「64列CT」は、1回転(0・35秒)のうちに64枚の造影が可能な最新鋭の装置。同レベルの性能を持つCTは仙台市内の2病院に次ぎ3番目という。

 心臓の冠動脈の造影はこれまで「16列CT」で行っていたが、解像度が十分でなく、カテーテルで再検査するケースもあった。

 血管からカテーテルを挿入し撮影する検査は、2泊3日の入院が必要。今回導入したCTでは、即日で結果がわかり、患者の身体的・経済的な負担が大幅に軽減される。

 事業費は、血管撮影装置の更新とあわせ1億7000万円。




医療などテーマにブランド戦略会議 鹿島台で来月4日

 大崎市のおおさきブランド戦略会議(飛翔会議)は11月4日午後3時から、鹿島台地区の鎌田記念ホールで開催される。

 6回目のテーマは「おおさき医療・保健・福祉戦略」。

 東北大大学院の辻一郎教授が講話を行い、辻教授や各分野の専門家が意見を交わす。

 コーディネーターは、宮城大事業構想学部の大泉一貫教授。

 詳細は大崎市企画調整課へ。電話番号は23―2129。





10月16日(月)

「財政再建準用団体」転落回避へ
 一般財源ベースで20億円削減  大崎市の平成19年度予算編成

 大崎市の伊藤康志市長は16日の定例記者会見で、来年度から5年間の財政シミュレーションについて説明し、平成17・18年度の決算・決算見通しを基本とした場合、新市建設計画事業費を計上せず、市民病院の不良債務分の繰り出しを行わない場合でも、19年度に5億1600万円の赤字となるとする厳しい見通しを示した。新年度の予算編成にあたり財政課では、一般財源ベースで本年度決算見込み額より20億円減額する予算編成方針を、12日に職員を対象に開いた説明会で伝えた。

 9月定例市議会では、新市建設計画を計画通り実施し、病院の不良債務分も繰り出す最も厳しい歳出条件の場合、平成22年度に財政再建準用団体となると説明していた。

 伊藤市長は「市の財政は非常事態で、行革に最も力を入れて取り組まなければならない。改革の先輩である県と意見交換会を早期に開き、市の実情を理解してもらう場を設けたい」と会見で述べた。

 新年度の予算編成については、各部が予算要求書を、来月6日まで財政課へ提出する。

 12日の説明会では、財政課が記者会見で示した財政シミュレーションについて説明、一般財源ベースで、5年間のうち毎年20億円削減しなければ財政再建準用団体に転落する、とする厳しい見通しを示した。

 その上で、物件費・維持補修費を本年度の80%以下に抑えることや、投資的経費は新市建設計画に盛り込まれたもののみとし、優先順位を示すよう求めた。さらに補助金については、行政推進課に提出する調書の見込み額で請求する、などとした。

 補助金のあり方ついては、行政推進課が検討を進めており、交付は事業に対して行い、類似のものは統合するなどとする基本方針で作業を進めている。

 新年度予算案は、各部の予算要求書の提出後、財政課とのヒアリングなどを経て、来年1月中旬過ぎに市長査定を行い、決定する。