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いじめ発見のポイントなど学ぶ
大崎市教委が教職員対象に研修会
いじめ対策を強化させている大崎市教育委員会は24日、小・中学校の教職員を集め、具体的な対応を学ぶ研修会を岩出山スコーレハウスで開いた。
研修は、市立小・中学校の校長や教頭、生徒指導担当の教諭を対象に開き、90人が参加。古川中スクールカウンセラーの高橋総子さんが講話を行った。
高橋さんは、いじめを見つけ出す方法について、子供たちを観察するポイントやアンケートの設問内容など具体的に例を示しながら説明。行動を観察する場合、いじめとは思えない中にもいじめが潜んでいるケースがあると指摘した。
さらに、いじめを発見した場合は「すぐに毅然とした態度で指導し、言動を再現させたり、周囲にいる子供に考えさせ、1人1人が自の問題として考えさせてほしい」と語った。
また「いじめは緊急事態≠ニいう認識を持ち、いじめを受けた子供を徹底的に守る姿勢を示すことが大切」とし、いじめた側には、本人の抱えている裏の部分に耳を傾けた上で、適切に対応するよう語った。
さらに「自分がいじめを誘発する言動をしていないか振り返ってほしい。また、1人で抱え込まず、相談しあえる環境をつくるべき」と語った。
【写真・スコーレハウスで開かれたいじめ対応研修会】
=コラム=
時間の流れ
急に冬を感じさせる風が吹くようになり、寒さが増してきた。県道の峠筋では雪が降って、すでに冬ごもりに入った区間もある。
スタッドレスタイヤに替えなければならない季節になった。早めに対応しておけば、いつ雪になってもあわてずに済む。そんなことは十分わかっているけれど、「まだ降ってもいないのに今から替えたんじゃあ、むだにタイヤを減らすばかり」と、貧乏人根性がわき出す。雪で真っ白になった朝、かじかんだ手をこすり合わせながら交換するのが毎年のパターンで、今年はそんな朝を迎えたくないなぁと思うのだが…。
さて、そろそろ新年号の取材も始めなければならない。こちらも準備が早ければ、年末になって原稿に追われることはないのだが、師走も半ば近くにならないとエンジンがかからないのが毎年の例だ。
去年の新年号づくりは、大崎市誕生という大きな出来事があったから、さほどテーマに困らなかったのだが、さて、今年はどうしよう。1ページ目の写真を何にするか、これぐらいは今月中に決めないとなぁ…。
それにしても、1年たつのは早い。どうして年を重ねるごとに、時間が早く流れるようになるのか。
あるお年寄りの会合を取材した時、締め切り時間が刻々迫っているのに、時間通り始まらないし、司会進行ものんびりしていてイライラさせられた経験があるが、もしかしたら、ある年齢に達すると、また違った時間の流れ方がするのかもしれないなぁ。
「ブラックバスを退治する」出版 シナイモツゴ郷の会の活動を紹介
大崎市鹿島台で、絶滅危惧(ぐ)種の淡水魚「シナイモツゴ」を外来魚の捕食から守る活動を行っているNPO法人「シナイモツゴ郷の会」(安住祥理事長)の取り組みを紹介した「ブラックバスを退治する―シナイモツゴ郷の会からのメッセージ」がこのほど、恒星社厚生閣(東京都新宿区)から出版され、22日、安住理事長が市役所本庁舎を訪れて、伊藤康志市長に本を手渡して報告した=写真=。
同会は平成16年にNPO法人として活動を始め、会員は74人。沼干しをしてブラックバスを駆除したり、市民や小・中学校に呼びかけ、シナイモツゴの里親になってもらって数をふやす活動を行っている。
こうした取り組みが評価され、農水省の「田園自然再生活動コンクール」で大臣賞に選ばれた(表彰式は来年1月に東京で行われる)。
本はB5判で、152ページ。近畿大学の細谷和海教授らが監修し、外来魚の研究論文とともに、同会の取り組みを紹介している。
安住理事長は「小さいころからの教育が大切で、親子や地域で取り組むことで、昔の自然環境を取り戻す活動を今後も進めたい」と語っていた。
「ブラックバスを退治する」について問い合わせは、シナイモツゴ郷の会事務局の鹿島台公民館へ。電話番号は56―2151。
岩入一迫線・国見峠が冬期閉鎖 国道347鍋越峠は27日から
県大崎土木事務所は22日、大崎市鳴子温泉・鬼首地区と栗原市を結ぶ県道岩入一迫線・国見峠を冬期閉鎖した。
同区間の冬期閉鎖は、来年4月22日まで。
加美町・山形県尾花沢市間の国道347号・鍋越峠の閉鎖は27日午後3時を予定。
天候によっては、同日前に冬期閉鎖に入ることもある。同区間の閉鎖は来年4月27日まで。
一方、県道最上鬼首線・花立峠と、県道沼倉鳴子線については、すでに今月12日から冬期閉鎖に入っている。
沼倉鳴子線は来年4月20日、最上鬼首線は5月11日に冬期閉鎖を解除する予定。
大崎市の平和事業の一環で募集した「小・中学校平和作文コンクール」の入賞者が決まり、表彰式が20日、市役所本庁舎内であった=写真=。
コンクールには、市内の小・中学生あわせて89人から応募があり、最優秀賞には、小学校の部で佐々木志穂さん(西古川小5年)「終戦61年・これからの未来」が、また中学校の部では田中志歩さん(古川東中3年)「戦争について」が選ばれた。
市長応接室で行われた表彰式には、入賞した6人が出席し、伊藤康志市長から記念の盾と図書カードを受け取った。
伊藤市長は「当たり前と思われている平和へ目を向けたことは、大変意義がある。今回勉強したことを、今度は実践をして、争いごとのない世界をつくってほしい」と励ました。
最期に、最優秀賞の2人が作品を読み上げ、このうち佐々木さんは、祖母の戦争体験に触れながら「相手のことを考えて行動し、世界の人々と仲良くなれる大人になりたい」と語った。
最優秀賞の2人のほか、入賞したのは次の通り。敬称略。
▽小学校の部・優秀賞
高橋果夢(鳴子小6年)、若林誓也(古川第4小4年)
▽中学校の部・優秀賞
有川みゆき(鳴子中3年)、湯山和佳(三本木中3年)
地域の環境衛生向上に尽力
荒川小金町町内会(古川)が全国表彰
沖縄県で先日開かれた第10回地域保健全国大会(厚労省など主催)で、大崎市古川の荒川小金町町内会(今泉秀男会長)が、地区衛生組織活動功労で(社)全国地区衛生組織連合会長表彰を受けた。
荒川小金町町内会は「緒絶川荒川清流化促進協議会」に参加、古川の中心部を流れる荒川の清流化に取り組み、コイがすめる川を目指して町内一丸となって清掃活動に取り組んでいる。
また、病害虫駆除や地域内の清掃活動を定期的に実施、地域の環境衛生向上に地区を挙げて取り組んできた。
20日、今泉会長の代理で荒川小金丁行政区の金原哲郎区長と、町内会の滝口俊郎総務担当が市役所本庁舎を訪れ、伊藤康志市長に表彰を報告。
金原区長は「表彰は、町内会のみなさんの協力のおかげ。これからも地域の活動を活発に展開したい」と述べ、伊藤市長は「今後も、住み良い環境づくりを一層推進してほしい」と語っていた。
治安向上へ決意あらたに 大崎市防犯実働隊が発足式
大崎市防犯実働隊(小山秀雄隊長)の発足式が18日、同市三本木総合支所で行われた=写真=。
大崎市の防犯実働隊は、旧市・町の組織を統合し、隊員334人で発足。
式典は隊員約200人が出席して行われ、伊藤康志大崎市長が「市の治安はみなさんの双肩にかかっていると言ってもよい。地域の防犯力向上に今後も努めてほしい」と式辞。
続いて小山隊長が隊員に訓示を行い、「14万市民の生命、財産を守るという使命感を持ち、団結して任務を遂行してほしい」と述べた。
続いて来賓の祝辞があり、佐々木廣美鳴子署長が「警察と力を合わせ、治安向上という目標達成に尽力してほしい」と激励した。
式典のあと、支所駐車場で訓練が行われ、出席した隊員が、隊列を組んだ動きなど全体訓練に臨んだ。
市民を対象に救命講習会
大崎市民病院が医療安全週間で
大崎市民病院は20日、医療安全週間(同日から26日まで)にあわせ、市民を対象に、AED(自動体外式除細動器)を使った救命講習会を本院内で開いた=写真=。
講習会には、古川地区の自主防災組織の関係者や中学校の教員ら24人が参加した。
指導したのは同病院救命救急センターの大庭正敏センター長や看護師、大崎広域消防の職員。
AEDは、電気ショックを与えて心停止の状態から回復させる装置で、手順は器械が音声で指示を与える。県内では公共施設や学校などに配備が進み、突然死を防ぎ、救命率を高める効果が期待されている。
講習は、大庭センター長の話や、操作方法を紹介するビデオの上映を行いながら進められ、受講者は人形を使い、呼吸が無いことを確認して心臓マッサージを続けたあと、AEDを使い、音声の手順に従って操作した。
このほか受講者は、タオルや雑誌など身近なものを使った骨折時の応急処置や止血の方法、負傷者の搬送なども学んでいた。