大崎ネットニュース  Oosaki Net News

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11月30日(木)

冬タイヤへ交換早めに  東北道長者原SA

 早めの冬タイヤ交換を呼びかけるキャンペーンが30日、東北道長者原サービスエリア下りで行われた。

 キャンペーンを行ったのは、東日本高速道路(株)東北支社や県警高速隊など。約30人が参加し、「青森方面ではもう雪が降りました。早めにタイヤを換えてください」と声をかけながら、サービスエリアを利用するドライバーにチラシを配った=写真=

 同支社古川管理事務所によると、古川インターから東北道に入る車の冬タイヤ装着率は、27日の調査で63%。初雪が遅れ、昨年同期より10ポイント下回っているという。

 サービスエリアに入ってくる車は普通タイヤが目立ち、「重大事故にもつながり、早めに換えてほしい」と同事務所では語っていた。




「積極的に経営に参加を」
 農業分野の男女共同参画を考える学習会

 農家の男女共同参画を考える学習会が29日、県大崎合同庁舎で開かれ=写真=、県の担当者や指導農業士の女性が講話を行った。

 学習会は、県の「農業・農村男女共同参画チャレンジ支援事業」で開かれた。農業分野の男女共同参画推進事業は昨年まで、家族の作業分担を明確にする「家族経営協定」の締結をうながしてきたが、本年度からさらに取り組みを進め、2年の事業で女性の認定農業者を増やす。年度内に3回、学習会を開く予定で、同日がそのスタート。

 出席したのは、県大崎農業改良普及センター管内の農家の主婦ら40人ほどで、夫婦で参加した農業者もいた。

 最初に、県産業人材育成課の杉田邦明・担い手育成専門監が講話を行い、新しい農業政策と女性の役割について述べた。

 また、農家レストランを経営する栗原市若柳の指導農業士、鈴木春江さんが実践例を紹介。「簿記を学んだことで、経営について夫と話し合えるようになった」と述べ、「女性が、補助的な立場から積極的に経営に参加してほしい」と語っていた。




窃盗で男を逮捕 古川署

 古川署は29日、窃盗の疑いで大崎市古川師山柳町1の大工、木村淳容疑者(25)を逮捕した。

 調べでは、木村容疑者は9月16日深夜、大崎市古川大宮の住宅新築工事現場で、大工・Aさん(44)所有のコンプレッサーなど5点(時価合計28万円相当)を盗んだ。





11月29日(水)

入賞者に賞状 大崎市読書感想文コンクール

 大崎市教育委員会が主催する読書感想文コンクールの表彰式が先日、同市図書館であり、入賞した児童・生徒に賞状が手渡された。

 コンクールには、大崎市内の小・中学生から合計140点の応募があった。最高賞の市長賞には、小学校の部で古川第4小6年・安藤麻希さんの「ああ無情を読んで」が、また中学校の部では、古川黎明中2年・菅原啓さん「おばあちゃんの魔法」が選ばれ、伊藤康志大崎市長が、賞状と副賞の図書カードを2人に贈った。

 読書感想文コンクールは、旧古川市が実施していた事業を新市が引き継ぎ、大崎市全域の小・中学生から募集。応募数は昨年より53点増えた。

 市長賞のほか入賞したのは次の通り。敬称略。

【小学校の部】
▽吉野賞
 佐々木彩(沼部小2年)、伊藤陸(高倉小3年)、玉置彩季(沼部小6年)

▽教育長賞
 万城目柾人(東大崎小1年)、遠藤雄成(沼部小同)、鈴木ひより(古川第1小2年)、千葉陽平(古川第5小同)、高橋慶吾(西古川小3年)、佐々木直登(志田小同)、斎藤明日香(沼部小4年)、庄司勇輔(古川第2小同)、斎藤はるか(古川第1小6年)、関哲典(古川第3小同)、桜井貴広(敷玉小同)、木村明(志田小同)

▽審査員賞
 中嶋梨奈(古川第5小1年)、木村一天(清滝小2年)、相馬祥佳(古川第3小3年)、千葉隼裕(宮沢小4年)、佐々木道(古川第2小5年)、湯沢志保里(古川第4小同)

【中学校の部】
▽吉野賞
 福田水穂(古川中1年)、小野寺由莉(古川南中3年)

▽教育長賞
 千葉早也賀(古川黎明中1年)、高橋佳代(古川南中3年)、相沢美穂(田尻中3年)

▽審査員賞
 佐々木優(古川西中1年)、工藤奈央(古川黎明中2年)、鎌田愛望(鳴子中3年)

【写真・中学校の部市長賞に選ばれ、伊藤市長から賞状を受け取る菅原さん(左)】




ミドルタウンへ高校生派遣
 参加者を募集 大崎市古川国際交流協会

 大崎市古川国際交流協会(千坂侃雄会長)は、同市の姉妹都市、アメリカのオハイオ州・ミドルタウンへの高校生派遣事業「ヤングМ&Fミッション」を来年3月に実施する。参加者を募集している。

 同事業は、平成16年3月以来、3年ぶりに実施される。次代を担う高校生に異文化を体験させ、国際平和や地域社会の発展に貢献できる人材を育成しようというもので、ホームステイ先の家族や現地の高校生らと交流を深める。

 派遣期間は3月23日から同月29日まで。派遣する高校生は10人。このほか引率で2人が同行する。

 応募資格は、本人と家族がともに大崎市内に居住し(家族が単身赴任等で住所を移している場合は対象となる)、同市内の高校に在籍、国際交流に関心があり、事前研修を含めて派遣事業に適応し、規律ある行動のできる生徒。

 参加費は17万円程度で、パスポート申請経費や旅行傷害保険料などは個人負担となる。

 応募は、申し込み書、応募理由を書いた作文(400字詰め原稿用紙2枚程度)と、保護者の承諾書を添えて12月18日午後6時まで、大崎市古川国際交流協会へ(郵送は必着、事務局不在の場合は協会の郵便受けへ)。協会の住所は大崎市古川七日町11−3(マイタウン古川内)。

 1次審査(書類選考)を経て、12月23日午前10時から、古川公民館で本人立ち合いのもと、公開で抽選して決める。

 申し込み書は、各高校か協会で配布している。

 詳細は大崎市古川国際交流協会へ。電話番号は24―2090。





11月28日(火)

大崎市在住の書家の作品も
 緒絶の館で「みやぎ芸術銀河美術展」


 県の芸術銀河2006主催事業「みやぎ芸術銀河美術展」が大崎市民ギャラリー「緒絶の館」で開かれ、県内ゆかりの芸術家が近年発表した作品を紹介している=写真=

 展示されているのは工芸と書で、合計40点。県内在住・出身の芸術家が過去3年間に発表した、日展など著名な芸術展に入選したものが中心。

 大崎地方関係では、書で大崎市田尻在住の桶川大洲さん、同市岩出山在住の加納鳴鳳さんの作品が展示され、このうち桶川さんの作品は縦約90センチ、横約180センチの大作で、「海」の文字が剛毅に書かれたものだ。

 工芸ではやきものや木工作品などが展示され、中でも七宝による絵画は独特の澄んだ色合いで、訪れた人の目をひいていた。

 同展は来月3日まで。入場は無料。開館時間は午前10時から午後5時まで。

 詳細は緒絶の館へ。電話番号は21―1466。




本館から患者を避難誘導
 大規模地震想定して訓練 大崎市民病院

 大崎市民病院で先日、大規模地震を想定した防災訓練が行われ、情報収集や入院患者の避難誘導などを行い、災害時の迅速な対応に備えた。

 訓練は、宮城県沖を震源とする大規模地震が発生して、本館が漏水で診療不可能になったという想定で行われ、医師や看護師、職員ら300人が参加した。

 地震発生直後、本院内に災害対策本部を設置して情報収集にあたり、職員が直接本部に報告したり、電話や無線で被害情報が次々に伝えられた。

 被害状況から本館の診療をストップし、入院患者を南病棟へ移すことに決め、職員や看護師らが、患者を医療用のシートを使い、階段を下って運んだ。

 また、被災者でいっぱいになっている岩出山分院に本院から職員が向かい、衛生電話を使って状況を本院に伝える訓練もした。
 
【写真・本館から入院患者を搬送する職員ら】





11月27日(月)

大規模地震想定し図上訓練
 情報収集など初動対応を検証 大崎市

 大崎市は27日、大規模地震を想定した図上訓練を実施し、情報収集など対応を検証した。

 訓練は午前8時半、宮城県沖を震源とする地震で震度6強(古川)の揺れがあり、家屋が多数倒・半壊して火災が発生、負傷者が多数出たという想定で行われた。

 市は地震発生直後に災害対策本部(本部長・伊藤康志市長)を設置。本庁舎の消防防災課や古川総合支所総務課には被災情報が次々に入り、職員がホワイトボードに書き出した。

 午前9時半に1回目の災害対策本部会議を本庁舎北のプレハブ庁舎で開き、各部長、総合支所長が被害状況を報告。伊藤市長が災害対策基本法の適用を県に申請、自衛隊の支援を求めるよう指示した。

 このあと30分後に第2回会議を開き、基本法適用申請を行ったことを確認。被害がさらに拡大していることが報告され、被害の大きい地域への職員派遣などについて話し合った。

 今回の訓練は、初動期の情報収集や意思決定を確認するのが狙い。訓練のあと出席者で検証を行い、「災害時は道路や通信が被害を受ける。情報収集のあり方を検討すべき」「指示通り対策をとったのか、結果をきちんと報告・確認する必要がある」といった意見が出ていた。

【写真・被災状況を確認する災害対策本部】




バス駆除沼干しで可能=@大崎市古川でシンポジウム

 外来魚のブラックバス駆除や、自然再生と水田のかかわりについて考えるシンポジウムが25日と26日、大崎市古川の宮城誠真短大で開かれ、同市鹿島台のNPO法人・シナイモツゴ郷の会は、バス駆除のために行ったため池の「沼干し」について報告した=写真=

 シンポジウムは、シナイモツゴ郷の会や、全国ブラックバス防除ネットワークなどが主催して開き、全国から研究者や学生、NPO関係者らが集まった。

 初日は、近畿大の細谷和海教授が基調講演を行い、ため池と水田が生物の多様性を作り出している環境について語ったあと、ブラックバスの影響や駆除の取り組みについて、研究者やNPO関係者が報告。

 この中で、県内水面水産試験場の坂本啓技師は、ブラックバスが侵入したため池では小型魚類やエビ類が全滅する例があり、沼干しを繰り返すことで駆除が可能と語った。

 また、シナイモツゴ郷の会の石井洋子理事は、鹿島台地区で行った沼干しの実例を紹介。「農業関係者と市民が協力し、地域の楽しい行事として取り組めば、沼干しを継続して行うことができる」と述べた。

 このほか、動物の生息環境を考慮した水田整備の取り組みや環境教育などについて、NPO関係者や研究者が報告した。