大崎ネットニュース  Oosaki Net News

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6月9日(金)

一般会計予算案は528億円
 助役の人事案は追加提案へ 15日から大崎市議会6月定例会


 大崎市議会6月定例会は15日に招集される。8日、伊藤康志市長は記者会見を開き、予算案など30議案を提案すると発表、助役2人の人事案は、追加提案するとした。

 提案するのは一般会計など予算案15件、条例の設置・一部改正案11件、その他4件。

 伊藤市長最初の予算案は、特別会計、企業会計も含め総額は1134億3033万8000円。このうち一般会計予算案は528億300万円。

 新市建設計画で盛り込まれた事業をほぼ予算化したが、会見で伊藤市長は「このままのペースで今後もいけるのか、大変厳しい」とも述べ、「行革大綱づくりを総合計画策定と並行して進め、来年度の予算編成へ向けて方向を見いだしたい。思い切った改革が必要と思っている」と語った。

 事業の主なものは、松山小建設事業10億6763万7000円、鳴子中整備事業3億7868万2000円、防犯対策事業5540万3000円、自治組織支援事業631万4000円など。

 また、伊藤市長が公約に掲げた「おおさきブランド戦略会議(飛翔会議)」の設置で、約120万円を予算化した。

 市議会政務調査費や、西部・東部農業委員の定数を定める条例案を提案。また旧エンドー店舗跡地に整備を進めている駐車場の条例案は、40分を超える駐車について1時間ごとに料金を100円とした。

 副管理者を新たに置く大崎広域事務組合の規約変更案を提案する。




=コラム=
 テロリストの死


 今日(8日)、新聞を販売店に届けて帰宅する途中、カーラジオでテロ組織の幹部、ザルカウィ容疑者がイラクで殺害されたというニュースを伝えていた。アメリカ軍の空爆で殺されたという。

 さまざまなテロ、攻撃を繰り返し、国連要人やイラク入りした日本人の殺害にもかかわった人物といわれている。彼の信念がどんなものであれ、結局「殺人者」の最期は、あわれなものだ。

 BBC電子版をチェックしたら、イラクのアメリカ大使が「イラクと世界の対テロ戦争にとって偉大な成功」と語ったという。まあ、テロ組織の幹部1人を消したんだからそうなのかもしれないが、何度もアメリカ軍が彼を取り逃がしていたのに「偉大な成功」とはねえ。彼がこれまで逃げおおせたのは、それだけシンパが多かったという証拠かもしれないのに…。

 さて、このニュースをラジオで聴きながら、なぜアメリカがザルカウィ容疑者を逮捕ではなく、殺害する方法を選んだのか、気になったのだった。仲間もいたらしいが、彼らが激しく応戦したから、拘束する余裕もなかったのか、とも思った。

 その後の新聞報道によると、アメリカ軍は1カ月以上も前から彼の潜伏先をつかんでおり、爆弾を投下したという。イラク治安部隊とアメリカ軍が現場に突入した時、応戦はなかったらしい。空爆で一瞬のうちに殺されてしまったのだろうか。

 本来なら、彼を逮捕して法廷に引きづりだし、罪を証明して罰するよう手段を尽くすべきものと思うのだが、まあ、アメリカは「テロとの戦争」と語っているのだから、戦闘行為で敵を殺したって、それは正当な行為なのだろう。

 でも本当に、殺すしか手段がなかったのだろうか。安易に暴力的な手段を使っていないのか。もっと詳しく、このあたりを知りたいのだが…。





6月8日(木)

AEDの操作を学ぶ 県古川運転免許センター

 県古川運転免許センター(佐藤力男所長)で七日、職員を対象に心肺蘇生法を学ぶ講習会が開かれ、AED(自動体外式除細動器)の使い方を、大崎広域消防の職員から指導を受けた=写真=

 古川運転免許センターには今月から、免許更新に訪れた県民などが心停止して倒れた場合に備え、AEDが一つ備え付けられ、一階の事務室内に配備している。

 講習会は、配備されたAEDの操作を学び、的確な対応を迅速にできるようにと開催され、職員十人ほどが参加した。

 講師で訪れた大崎広域消防の職員は、人形を使って心肺蘇生とAED操作の方法を説明。職員は、器械が行う音声の指示に従いながらAEDの操作手順を実際に体験し、職員はメモをとりながら消防職員の説明に熱心に耳を傾け、研修を受けていた。





要約筆記奉仕員の養成講座
 県大崎合庁で開催 参加者募集


 NPO法人「みやぎ・せんだい中途失聴難聴者協会」は、要約筆記奉仕員の養成講座(基礎課程)を、七月から八月にかけ、県大崎合同庁舎で開催する。参加者を募集している。

 要約筆記は、手話習得が困難な途中失聴者らのコミュニケーション手段として、会話の内容を筆記して伝えるもので、事業は県の障害者社会参加総合推進事業の一環で、同協会が委託を受けて実施する。

 講座は七月一日から八月五日までの毎週土曜日、合計六回開催する。時間は午前十時から午後四時まで。手書きとパソコンを使った方法の二コースに分かれる。

 対象は、聴覚障害者に関心があり、講座終了後、サークルに所属し、要約筆記活動ができる人。募集定員は手書きが二十人、パソコンは二十人。受講料は無料、テキスト代は千円。

 ファクスか電子メールで氏名、年齢、住所、電話・ファクス番号、希望コースを記入し、今月十五日まで、みやぎ・せんだい中途失聴難聴者協会事務局(亘理町逢隈牛袋字舘内九一・太田方)へ。ファクス番号は0223―34―7692。

 電子メールアドレスはmiyaginanchokyo@r5.dion.ne.jp

 詳細は県障害者社会参加推進センターへ。電話番号は022―291―1587。




無登録で金を貸した男逮捕  古川署

 古川署は七日、貸金業法違反容疑で大崎市三本木字北町四七―一、自営業、中山隆夫容疑者(63)を逮捕した。

 調べでは、中山容疑者は昨年八月から十月ごろまでの間、大崎市内の主婦(52)に対し、県知事の登録を受けずに現金二十五万円を貸し付けた。

 同署は、違法な金利で金を貸していた疑いもあるものとみて、余罪とともに調べを進めている。





6月7日(水)

小松会長を再選
 大崎地区薬物乱用防止指導員協議会総会


 大崎地区薬物乱用防止指導員協議会の本年度総会が六日、県大崎合同庁舎で開かれ、役員改選で小松修三郎会長を再選した。

 県の委嘱で、覚せい剤など薬物乱用防止の啓発、指導をボランティアで行う指導員は今回、県全体で人員の見直しが図られ、大崎地区では六十九人から三十六人となった。

 総会を前に、県から指導員に委嘱状が交付され、研修会を開いて薬物乱用防止対策事業や指導員の役割、違法ドラックの現状について、県担当者から話をきいた。

 総会では、学校へ指導員を講師として派遣する「出前講座」の実施や、キャンペーンの開催など事業計画を承認。

 また、事業推進に貢献した団体、個人を表彰した。

 表彰されたのは次の通り。敬称略。

【県大崎保健所長表彰】
▽個人の部=佐藤昌雄(大崎市古川)、高橋清喜(色麻町)

【大崎地区薬物乱用防止指導員協議会長表彰】
▽個人の部=庄司征次(大崎市古川)、鈴木征子(同)、大枝春代(加美町)、佐々木穆(同)、吉田辰彦(同)、佐藤義一郎(同)、黒沢良彦(色麻町)、石野勝一(大崎市岩出山)、佐藤仁志(同鳴子温泉)、堀三郎(同松山)、浅野清(同鹿島台)、笠原和夫(美里町)、恵比寿健伍(同田尻)、長崎栄之助(涌谷町)、斎藤俊輝(美里町)、岡崎泰子(同)

▽団体の部=古川古城ライオンズクラブ

【写真・県大崎合庁で開かれた薬物乱用防止指導員協議会の総会】




パレットおおさき ボランティア募集
 天体望遠鏡の操作など


 大崎生涯学習センター「パレットおおさき」は、天体望遠鏡とプラネタリウム操作などを行うボランティアを募集している。

 同センターのプラネタリウム、望遠鏡の操作や天文の基礎知識の研修を行い、同センターの「星を見る会」などでの望遠鏡操作や星空の案内、プラネタリウムをつかったイベント運営などを支援する。

 募集は随時行っている。応募資格は大崎地方に居住、または通勤・通学している高校生以上で。申し込み用紙に記入して持参するか、ファクスでパレットおおさきへ。電話でも受け付ける。

 パレットおおさきの住所は大崎市古川稲葉字亀ノ子一一一―一。ファクス番号は91―8264。電話番号は91―8611。

 詳細はパレットおおさきまで。




6月6日(火)

大崎市誕生を祝い植樹
 東北電力グループが上古川公園で


 東北電力古川営業所(田渕正恭所長)と東北電力企業グループは6日、大崎市誕生を記念する植樹式を同市古川の上古川公園で行い、伊藤康志市長も出席して、シダレザクラなどを公園敷地に植えた。

 植えられたのは、それぞれの季節に花が楽しめるようにと、シダレザクラのほかナナカマドなど5種類、合計15本。

 植樹式には電力と企業グループから25人ほどが参加。田渕所長と伊藤市長が木の根元に土をかぶせるセレモニーを行い、このあとグループ社員が手分けをして、往来の多い国道沿いなど、敷地内に植える作業を進めた。

 上古川公園は東北道・古川インターに近い、国道47号沿いの市水道部に隣接する場所にあり、伊藤市長は「花が公園利用者や、大崎市を訪れたドライバーをなごませてくれればうれしい」と、感謝していた。

【写真・植樹をする田渕所長(左)と伊藤市長】


 


望遠鏡つくって月を観察しよう パレットおおさき

 大崎生涯学習センター「パレットおおさき」は、夏休み親子天文教室「自分でつくった望遠鏡で月を見よう」(7月29日開催)の参加者を募集している。

 募集するのは親子20組(約40人)。天体望遠鏡を製作して月を観察するほか、プラネタリウムで夏の星座を学ぶ。

 場所は同センター内。時間は午後3時半から午後8時まで。材料費は2000円。

 詳細はパレットおおさきまで。電話番号は91―8611。




 


6月5日(月)

庁議を総合支所持巡回で開催
 「現場主義」掲げる伊藤大崎市長


 大崎市は、毎月1回開催している庁議を今月から、総合支所を巡回する形で開くことを決め、5日、最初に岩出山総合支所で開催した。

 庁議は部長、総合支所長らが会議に加わり、施策を決める最高意思決定機関。これまで古川の本庁舎で開催してきたが、「現地を知らなければ、市政運営はできない」と、現場主義を掲げ当選した伊藤康志市長の発案で、総合支所持ち回りで庁議を開くことになった。

 伊藤市長は同日、午前中に総合支所庁舎3階の会議室で庁議を開いて、6月定例会を前にした最終的な調整、確認をした。さらに岩出山地区内の視察を日程に組み入れ、午後からさまざまな施設を見て回ったり、新市建設計画で盛り込まれた事業計画予定地に足を踏み入れた。

 伊藤市長は「(市民病院分院建設予定地など)実際に見たい場所もあって、岩出山で最初に開いた。市域が広く、本庁舎だけで会議を開いていては、現場のことが分からない。今後は、総合支所の巡回開催を、恒例にしていきたい」と語っていた。




モダンなイメージの作品も
 市民ギャラリー「緒絶の館」で釜神展

 大崎市古川の市民ギャラリー「緒絶の館」で、「木彫りの会」(平田良夫会長)会員が制作した釜神の展示会が開かれている。

 「木彫りの会」は、旧中新田町の公民館が開いた釜神彫り教室に通った町民らで16年前に結成。町の文化祭などで作品を発表してきたが、会員が仙台や県北地方各地から集まるようになり、作品の数や質が充実してきたことから、古川の市民ギャラリーで展示会を開くことにしたという。

 展示されているのは、会員がこの1・2年の間につくった103点。高さ1メートル以上あるものから数センチのミニ釜神まで、大きさはいろいろで、顔の表情も厳しかったり柔和だったりさまざま。ブロンズでくつったように光沢のある仕上げをしたモダンなイメージの作品もあり、訪れた人の目を引いていた。

 釜神は宮城県北・岩手県南を中心に分布する。木製のほか土製のものもあり、家を守る神として土間などに飾られた。平田会長は「作品を見てもらい、地域の文化に目を向けるきっかけになってくれれば」と語っていた。

 同展は7日まで。入場無料。時間は午前10時から午後5時(最終日は午後3時)まで。

【写真・市民ギャラリーで開かれている釜神展】




男性がトラクターの下敷きになり死亡  大崎市古川清滝

 4日午後8時20分ごろ、大崎市古川清滝の水田で、同市古川清滝字内ノ目39の農業、佐々木高明さん(74)がトラクターの下敷きになっているのを家族が発見、救急車で市内の病院に運ばれたが、午後10時5分、死亡が確認された。

 佐々木さんがトラクターを運転中、誤って農道から2・5メートル下の水田に落下したらしい。

 佐々木さんは、草刈りに出かけると午後に自宅を出たまま、夕方になっても帰らないため、家族が周辺を捜していた。





横断中の女性はねられ死亡
 大崎市古川七日町


 5日午前10時5分ごろ、大崎市古川七日町の県道で、横断歩道を歩いてわたっていた同市古川南町4−3−15、無職、高橋みえさん(79)が、同市古川稲葉4−9−15、無職、佐々木実さん(73)運転の普通乗用車にはねられ、高橋さんは頭などを強く打ち、大崎市内の病院に運ばれたが、間もなく死亡した。

 古川署で事故の原因を調べている。





6月3日(土)

大崎市中体連、12校が参加し熱戦  市内各地で10・11日

 大崎市中学校総合体育大会は10日と11日、市内の各会場で開催される。参加するのは市立中学校と、県立の古川黎明中学校を合わせ12校。大崎市の発足で、旧古川市、志田郡、玉造郡単位で実施していた大会が1つに統合され、遠田郡から田尻中学校が加わる。あらたな体制による出発で、中学生のスポーツに取り組む意欲、競技力向上などの効果が期待されている。

 実施されるのは、野球やサッカーなど10競技。団体戦は10日に予選、11日に決勝を行う。ソフトテニス、卓球、柔道は、初日に団体戦、2日目に個人戦を実施。剣道、バドミントンは10日のみ開催。

 団体は、それぞれ3位まで県大会に出場する。

 各競技の開催会場は次の通り。

▽野球
 10日=鹿島台サンスタジアム、松山野球場、三本木野球場
 11日=鹿島台サンスタジアム、松山野球場

▽サッカー
 10日=古川東中、古川南中、田尻中
 11日=古川東中

▽バレーボール
 10日=田尻中体育館(男子)、田尻総合体育館(女子)
 11日=田尻総合体育館(男女)

▽バスケットボール
 10日=三本木総合体育館(男子)、三本木中体育館(女子)
 11日=三本木総合体育館(男女)

▽ソフトボール
 10・11日=古川北中

▽ソフトテニス
 10・11日=松山B&Gテニスコート

▽卓球
 10・11日=古川総合体育館

▽柔道
 10・11日=古川武道館

▽剣道
 10日=鹿島台鎌田記念ホール

▽バドミントン
 10日=松山B&G海洋センター




=コラム=
 取り締まる側の信頼
 


 今月から、駐車違反の取り締まりが大きく変わった。

 古川でも中心部などは、一般車両のほか、運送業者のトラックがよく止まっている。車の流れが滞っていらいらしたり、横断しようとする人がひょいと現れてびっくりしたりする。

 だから違法駐車はしっかり取り締まってほしいと思うのだが、先日、インターネットで注文した本をわが家まで届けてくれたのは宅配業者だったし、トラック輸送のおかげで便利な生活を送っているくせに、いらいらする自分の矛盾に、ちょっと情けない気分がしたのだった。

 民間業者による違法駐車の確認業務も始まった。ワイドショーや新聞では、器械操作が上手くいかない様子とか、駐車違反とされた運送業者の反応などを大きく伝えていた。

 まあ、業務を委託した分、警察官は捜査に力を入れてくれればありがたいのだが、ある県では運送業者が受託した例があるという。これで公平な仕事が期待できるのかと、心配になる。

 そもそも、取り締まる側が仕事を発注することって、いいことなのか。警察と業者の癒着を招きかねない環境をつくらないのが、ベストなやりかたではなかろうか。

 行政の効率化はおおいに結構。だが、取り締まる側の信頼はもっと重要だ。




兄弟で窃盗 古川署が逮捕

 古川署は2日、窃盗容疑で加美町字町裏427−1の無職・佐々木圭容疑者(37)と、佐々木容疑者の弟で無職、仁容疑者(34)を逮捕した。

 調べでは、2人は共謀し、同日夕方、大崎市古川の酒店から焼酎や缶ビールなど14点(合計価格3852円相当)を盗んだ。

 



6月2日(金)

災害時の水道施設復旧を応援
 大崎市と管工事業協同組合が協定


 大崎市と大崎市管工事業協同組合が2日、災害時の水道施設復旧応援体制について協定を結んだ。

 災害時の水道施設復旧応援協定は、旧古川市と旧古川市管工事業協同組合が昨年6月に締結していたが、大崎市が誕生し、組合も旧古川市以外の12社を加え27社で大崎市管工事業協同組合となったことから、古川市との協定内容を引き継ぎ、あらためて締結することにした。

 協定書の調印は市水道部庁舎内で行われ、伊藤康志市長と、組合の菊地厚太郎理事長が署名し、書類を取り交わした。

 協定では、市の応援要請により、組合が被害状況の調査や応急復旧、人的・物的支援を行う。

 伊藤市長は「(締結で)安心度が高まった。市民を代表してお礼申し上げたい」と述べ、菊地理事長は「(加盟社で)全市域をカバーするのは厳しいが、支援体制をつくっていきたい」と語っていた。

【写真・協定書に署名する伊藤市長(右)と菊地理事長】




防犯備品を無償貸与
 西古川「軌道っこパトロール隊」へ 警察庁


 大崎市古川・西古川の防犯ボランティア「軌道っこパトロール隊」(加藤晴彦隊長)が、警察庁のモデル事業でジャンパーなど備品の無償貸与を受け、1日、氏家睦郎古川署長から引渡しを受けて活動を始めた。

 軌道っこパトロール隊は、JR西古川駅が無人化されたことから、地域住民で駅周辺の安全を守ろうと平成16年12月に結成、駅構内や周辺のほか、下校時間帯には西古川小学校周辺のパトロールを行っている。

 無償貸与されたのはジャンパーや防寒着50着のほか、トランシーバーやライト、防護衣など。同日、20人ほどの隊員が西古川駅前に集まって出動式を行い、氏家署長が目録を加藤隊長に手渡し、備品を引き渡した。

 氏家署長は「県北地域では今年、子供に声をかける不審者が増えており、子供を守り、地域の安全を守るみなさんの活動に期待している」と述べた。

 加藤隊長は「貸与を受けた物品を大切に使い、地域の安全確保に努めたい」と感謝を語っていた。

 このあと集まった会員が、統一されたジャンパーを着て、駅周辺のパトロールへ出発した。

【写真・出動式で感謝の言葉を述べる加藤隊長】



 


6月1日(木)

大崎市「まちづくり協議会」
 委員を市民から公募 各総合支所で26日まで受付


 地域自治組織の活動で市民による自主的な地域づくりを目指す大崎市は、旧市町単位に設置する「まちづくり協議会」委員の一部を、一般市民から公募する。

 大崎市が取り組んでいる地域自治組織の活動は、小学校区などを単位に置く「地域づくり委員会」が中心となって、それぞれ地域課題に取り組む。委員の一部を公募する「まちづくり協議会」は、これら「地域づくり委員会」や各種団体の代表、公募で選ばれた市民で構成する。委員数は、古川地域が50人以内、他の地域は30人以内。

 協議会は、「地域づくり委員会」の活動支援や連携のほか、新市建設計画の変更について市長の諮問に答えたり、意見の提言を行うなど、合併特例法の「地域審議会」の役割も担う。

 また協議会は、地域づくり活動の企画、実施も行う。松山・三本木地域は、「地域づくり委員会」を設置しない予定で、「まちづくり協議会」が部会を設け、地域課題に取り組む方針だ。

 公募委員は、各地区それぞれ1割程度とする。資格は、応募する協議会の区域内に住む18歳以上で、大崎市の審議会等の委員になっていない人。

 800字程度で「わたしが考える地域づくりについて」レポートをまとめ、今月26日まで提出(郵送の場合は消印有効)。応募用紙は各総合支所で配布。市ホームページからダウンロードすることもできる。受け付けは5日から。

 各総合支所職員や市民代表が書類審査をし、年齢や男女比などを考慮して決定し、7月中旬ごろ通知する。

 申し込み、問い合わせ先は、各総合支所市民生活課まで。


 


「資料T考古」を刊行
 古川市史 旧石器ねつ造で大幅な遅れ


 古川市史第6巻「資料T考古」がこのほど発刊され、大崎市古川地域内の書店などで販売が始まった=写真=

 考古の刊行で、古川市史資料編は4巻がすべて出そろった。

 考古は当初、平成16年度中に出版する計画だったが、旧石器ねつ造が平成13年11月に発覚。古川地域ではねつ造を認めた民間研究者がかかわった「馬場壇A遺跡」などがあったため、日本考古学協会などの検証結果が平成15年春に出るまで、編集作業がストップしたことなどから、発刊が大幅に遅れた。

 「資料T考古」では、旧石器ねつ造と旧古川市内の旧石器遺跡について一節を設けて触れ、16とされていた旧石器遺跡は、検証の結果、4遺跡にとどまることなどを解説している。

 取り上げた遺跡は118の遺跡で、旧石器時代から近世(江戸時代)まで年代別に章を分け、出土した土器や石器、発掘状況を写した写真、地図を掲載。

 また、中世の館跡も紹介され、大崎氏が支配していた時代の歴史をうかがうことができる。

 B5判、573ページ。古川地区の書店のほか、公民館や出張所、本庁舎売店で扱っている。5000円。

 古川市史の編さん事業は、平成19年度まで続けられ、本年度は第4巻「産業・交通」、第1巻「通史T 原始〜近世」を刊行する計画。

 詳細は大崎市教育委員会古川支所へ。電話番号は23―9033。




国民保護計画策定で人権への配慮など申し入れ  労組などが大崎市へ

 古川地区護憲平和センター(渡辺琢爾会長)、古川地区平和労組会議(及川昭一議長)、社民党古川支部(岩渕義教代表)の代表者が1日、大崎市役所を訪れ、国民保護計画策定について、人権に配慮することなどを求める申し入れ書を、伊藤康志市長に手渡した。

 要望書では、国民保護計画について、策定の必要性を含め慎重に検討し、自立的立場で行うことなどを求めており、「基本的人権への配慮など、市民の意見に耳を傾けてほしい」と要望。

 大崎市は6月定例市議会で、計画策定のための協議会設置条例案を提案する方針だが、伊藤市長は「協議会に幅広く市民に入ってもらい、市民の意見を聴き、計画を策定したい」と述べた。