大崎ネットニュース Oosaki Net News |
=コラム=
現在形のニュース
カメラに使っている充電式電池の調子が、どうも思わしくない。
過日、鹿島台で開かれた消防操法大会の取材に出かけたのだが、競技が始まったので写真を撮ろうとスイッチを押したのものの、カメラの反応がない。バッテリー容量を示す印を確認すると、なんと「もう電池ありませんよ」という赤いマーク。昨日まで「まだ、たっぷりあります」だったはずだが…。
冬でもないのに、バッテリーがいきなり、ダウンしてしまった。購入して一年もたっていないのだが、そういえば買った当初から急に容量が減るのが気にはなっていた(実は、電池切れ事故を起こしたのは二回目。注意していたつもりだったのに、同じ失敗を繰り返してしまった)。
競技は進み、焦りもつのる。でもバッテリー切れでは、いかんともし難い。もはや、もう一つのカメラで撮るしかない。携帯電話である。消防団員がきびきびと動き回る様子を、携帯を片手に追いかける。恥ずかしいが、周囲の視線を気にしてはいられない。
携帯で何とか窮地が救われた(もちろん携帯写真のグレードはカメラの比ではなく、読者に申し訳なかった)のだったが、よくよく考えれば、原稿を書いて読者に発信するまで、携帯一つあればすべて可能なのだ。(ブログという便利なものもあるし)。紙にこだわらなくても、ニュースは読者に届けられる。
もし、新聞の世界がネット中心になったら、ニュースの書き方も変わるだろうなあ。「今、祭り会場ではこんなに盛り上がっています」とか、中体連などスポーツ取材でも「○○選手が今、こんなにがんばっています」とか。あるいは「市長が今、議会でこう答弁しています」などといった書き方が増えるかもしれない。
新聞記事はたいがい、過去形で書かれるものだが、現在形で書かれた原稿が主流になる時代がやって来るのだろうか。
防災用に発電機寄贈 大崎市古川の鈴木賢治さん
大崎市古川江合寿町の薬局経営、鈴木賢治さん(73)が五日、市役所を訪れ、防災用に発電機三台を市へ寄贈。市はさっそく、江合地区の三つの行政区に一台ずつ贈った。
鈴木さんは町内会組織、江合親睦会の会長も務める。江合本町、江合錦町、江合寿町の江合地区三行政区はそれぞれ自主防災組織を結成しているが、発電機は地区で一台のみ。このため、各行政区で備え、防災力を高めてほしいと寄贈することにした。
発電機はガソリンを利用したもので、一台二十万円ほど。鈴木さんが伊藤康志市長に、さらに伊藤市長が各行政区長へ目録を手渡した。
伊藤市長は「多目的に利用してもらい、防災意識の高揚にもつなげてほしい」と述べ、区長らは「さっそく夏祭りや運動会などでも使いたい」と語り、感謝していた。
【写真・伊藤市長に目録を手渡す鈴木さん(左)】
アルバイト社員窃盗容疑で逮捕 古川署
古川署は五日、窃盗容疑で登米市迫町北方のアルバイト社員、狩野英俊容疑者(25)を逮捕した。
調べでは、狩野容疑者は五月九日午前十時から同日午後一時ごろまでの間に、大崎市古川のスーパーでDVDレコーダーなど三点(販売価格合計八万六千四百円)を盗んだ。
大崎市田尻地区「ふゆみずたんぼ」
国が地域再生計画に認定 付加価値の高い農業生産を推進
大崎市田尻地区にある蕪栗沼周辺の「ふゆみずたんぼ」=冬期湛水(たんすい)水田=の取り組みが5日までに、国の地域再生計画に認定された。ふゆみずたんぼから生産された米は市場の評価が高まっており、地元のNPOに活動支援金を支出し、ふゆみずたんぼに取り組む農家や面積を増やし、付加価値の高い新たな農業生産を推進するのが狙いだ。
支援対象となる団体は、NPO法人「田んぼ」(岩渕成紀理事長)。本年度から3年間、合計1500万円の活動支援を受ける。
蕪栗沼は、国内有数のガンの越冬地として知られ、沼と周辺水田が昨年11月、ラムサール条約登録湿地となり、自然保護と生産活動の共生を目指す活動が注目を集めている。
蕪栗沼周辺のふゆみずたんぼは、ガンの越冬を手助けする試みとして始まり、水田管理面でも、雑草の発生を抑制するなどのメリットがあるという。
「田んぼ」は、ふゆみずたんぼについて東北大や県古川農業試験場などと連携して研究を進め、利点を農家に知ってもらい、実践農家を平成17年度の10戸から20年度には23戸に、面積は20ヘクタールから60ヘクタールに、減農薬栽培面積も400ヘクタールから700ヘクタールに増やす。さらにグリーンツーリズム、エコツーリズムなど都市と農村の交流も深め、付加価値の高い米の生産とあわせ、地域の再生を図る。
花火大会に替わり前夜祭 古川まつりは来月3・4日
古川まつり協賛会が先日、古川商工会議所で開かれ、本年度の古川まつりの概要を決めた。今年は8月3・4日に古川中心商店街で開かれ、2日は花火大会に替わり「前夜祭」を「醸室(かむろ)」や台町の「リオーネふるかわ」を中心に開催する。駅前大通「芙蓉閣」では「林家一門落語会」も開かれ、にぎわいを増しそうだ。
江合川河川敷で昨年まで30回続いた花火大会は、安全管理や協賛金を集める負担などの問題から、開催しない。
これに替わる前夜祭では、中心商店街をろうそくで照らし、幻想的な雰囲気をつくる「キャンドルナイト」を午後7時ごろから行う。また醸室では、ミニコンサートを開催。リオーネでは姉妹都市・台東区の「上野浅草まつり」を開催。
林家一門の落語会は、林家正蔵さんらが訪れる。入場希望者は今月19日まで、古川まつり協賛会で受け付けている。詳細は古川商工会議所内の同協賛会へ。電話番号は24―0055。
また、古川商店街振興組合連合会は2日午後1時から、緒絶川で「第1回全国笹(ささ)舟大会」を開く。参加者を募集している。
笹舟の部(先着百人)と創作船の部(先着二十チーム)で実施、コースは醸室西側の橋から旧藤の湯前まで。
創作船は長さ50センチ、幅20センチ、高さ20センチ以内で、動力のないもの。廃材やペットボトル、発泡スチロールなどをリサイクルし制作。また、ササについては当日、主催者が用意する。
参加は無料。申し込みは25日まで、醸室内の「TERAKOYA」へ。電話番号は24―5501。
3日と4日は、中心商店街に七夕飾りが並び、みこしの行進やまつり太鼓の演奏などが行われて祭り気分を盛り上げるほか、おまつり広場の永沢パーキング(七日町)では、さまざまなステージイベントが繰り広げられる。
7月4日(火)
宮城ブランドの発信を考える
古川で青年会議所宮城ブロック大会 パネルディスカッション開催
日本青年会議所東北地区宮城ブロック協議会の「第36回宮城ブロック会員大会」は8日午前9時半から、大崎市古川駅前大通の「芙蓉閣」で開かれる。青年会議所会員対象の研修セミナーや式典のほか、宮城ブランドの発信について考えるフォーラムを開催。フォーラムは一般の入場も可能で、市民といっしょに地域産業の振興を考える。
宮城ブロック大会は、県内各地を移動開催しており、今回は県内の青年会議所会員630人のほか、行政、商工業関係者らが出席する。
セミナーは午前9時半から、新入会員を対象に行われ、ラジオやテレビの司会などで活躍する本間秋彦氏が講師。
記念式典は午後0時半から行われ、活動報告や来賓の祝辞がある。
フォーラムは午後3時から午後5時まで。県産業経済部の真木伸治次長、レストラン経営などを手がける(株)キッチンエヌ=神戸市=の中村新代表取締役、経営コンサルティング会社の(株)ティーアンドエフカンパニー=郡山市=の本田勝之助代表取締役の3人がパネラーとなり、宮城のブランド発信について意見を交わす。
入場は無料。詳細は古川青年会議所(電話23―3605)へ。
大崎市の農業委 20日に2つに統合
立候補予定者説明会を18日に開催
今月19日に大崎市の7つの農業委員会が廃止され、新たに2つの農業委員会が発足する。新農業委員の選挙は23日告示、30日投票の日程で実施され、選管は18日、立候補予定者説明会を開催する。
大崎市の農業委員会は合併協議で、農業委員会法により同市発足直後は旧市・町の農業委員会を存続させたあと2つに統合、さらに平成20年7月に、1つに統合するとした。
農業委員の改選は、旧古川市と、旧三本木・松山町を除く4町は昨年7月の統一選で実施しており、2年連続の選挙となる。
新たに発足するのは大崎市西部農業委員会(旧古川市と岩出山・鳴子町)と、同市東部農業委員会(旧松山・三本木・鹿島台・田尻町)。選挙による委員定数は西部が30、東部は29。現在の合計に比べ、西部は15、東部は26減員される。
立候補の受け付けは23日午前8時半から午後5時まで、選管各支局で行う。投票は30日午前7時から午後6時まで。鳴子地区の一部は午後4時まで。
立候補予定者の説明会は、東部農業委員会は三本木総合支所内のふれあいホールで18日午後2時から、西部農業委員会は同日午前10時半から、市役所東庁舎大会議室で開く。
各選挙区の定数は次の通り。
【西部】
▽第1(古川地区の第2・第3選挙区以外)=6
▽第2(古川地区の米袋、志田、西古川、東大崎、高倉地区)=7
▽第3(古川地区の宮沢、長岡、富永、清滝地区)=7
▽第4(岩出山地区)=6
▽第5(鳴子地区)=4
【東部】
▽第1(松山地区)=4
▽第2(三本木地区)=5
▽第3(鹿島台地区)=8
▽第4(田尻地区)=12
大崎市社協が発足
職員数は約650人 特養ホームも運営
大崎市社会福祉協議会が一日発足し、同日、同市古川保健福祉プラザ内で開所式が開かれた。
開所式には評議員や福祉関係者らが出席。
最初に設立当初の会長、森谷尚生・前古川市社会福祉協議会長が「これまで各社協が担ってきた地域福祉を低下させることなく、一層、努力をしていきたい」と式辞。
このあと伊藤康志大崎市長、遠藤悟同市議会議長らが祝辞を述べ、伊藤市長は「社協と行政は車の両輪。これからも、ともに連携し、福祉向上に努めたい」と語った。
このあと、大崎市社会福祉協議会の看板を、森谷会長と伊藤市長が除幕し、式典を終えた。
大崎市社会福祉協議会は、大崎市に合併した一市六町の社会福祉協議会が合併し、誕生した。当初は行政の合併とあわせ新社協発足を目指したが、一部の社協から再協議の申し入れがあり、話し合いが続いたことから、目標より遅れることになった。
大崎市社会福祉協議会は、古川保健福祉プラザ内=大崎市古川三日町=に事務所を、旧市町に支所を置く。職員数は約六百五十人で県内一の規模。鹿島台地区にある特別養護老人ホーム「敬風園」の運営も行う。
開所式のあと、評議員会、理事会を開催、役員の互選を行い、会長に森谷氏を選出した。
【写真・看板を除幕する森谷会長(左)と伊藤市長】
追加議案3件可決 大崎市議会
大崎市議会は三十日、一般会計補正予算案など三議案を原案通り可決、一般質問に入った。
一般会計補正予算案は、四千四百十四万四千円を追加、総額五百二十八億四千七百十四万四千円とした。
三本木の土地区画整理地内の土地取得者に対する定住奨励補助金二千二百七十九万六千円、鹿島台温泉源泉ポンプ交換委託料六百四十四万八千円などを追加。
地域自治組織の立ち上げや運営を支援する非常勤特別職として、高崎経済大助教授の桜井常矢氏(34)を起用、報酬を定める条例を改正。
監査委員の一人を常勤とする条例改正案を可決した。
=コラム=
ボールと戯れる時間
ワールドカップの盛り上がりも、日本が予選で早々に敗退したんでは、ちっとも盛り上がらずに終わりだ。(カカ選手は少年時代に交流試合で鳴子を訪れたことあり、熱心にブラジルを応援している読者もおられると思うが)決勝トーナメントのダイジェスト放送より、野球ファンのわたしは、イーグルスのCS放送にチャンネルを合わせてしまう。最近、やっとプロらしい試合ができるようになってきたし、最下位脱出の可能性も出てきたし…(ワールドクラスの話に比べたら、レベルは低いのですが)。
さて、日本チームが決勝に進むのと進まないのとでは、どれくらい経済効果に差があったのだろう。マスコミも含めがっかりした人も多かったのだろうが、まあ、地方に住んでいるわたしなどは(地元出身の選手が代表にいたら話は別だが)、直接的な効果など、いかほどもなかろうと思うが。
それにしても、ニュースなどで流れるブラジル選手たちのテクニックはたいしたものだ。踵(かかと)パスで意表を突いたり、キーパーを余裕の足技でかわしてシュートを決めたり。
ああいう華麗な技術は、厳しい練習の積み重ねというより、子供のころから遊びで身に付けたものであるような気がしてならない。日本の選手は、そうした体験が少ないのだろうか(そういえば野球でも、うまくボールをトスできずエラーする高校生がよくいるが、これも同じ理由かなあ)。
ボールと戯れる時間をどうつくるか、親やスポーツ指導者も、ちょっとまじめに考えていいのではないだろうか。