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市民の意見、市政に生かす
大崎市未来トーク%c尻からスタート
大崎市の移動市長室「おおさき宝探し未来トーク」が24日、田尻地区内で開かれ、伊藤市長が市民から、さまざまな意見や提言を聞いた。
意見を述べたのは、地区内の農業団体や障害者、農業者ら4団体・3人。
このうち、農業・鈴木要さんは「農業体験学習や、大崎を巡る修学旅行の誘致などで、地域を全国に発信してはどうか」と語った。またJAみどりの青年部田尻支部(沢田巧委員長)は地産地消≠フ拡大を、田尻身体障害者福祉協会の高橋やすえ企画委員は、公営住宅のバリアフリー化をそれぞれ訴えた。
また、嶋田穎夫元町議は、自動車関連産業の誘致について訪ね、伊藤市長は「トヨタの関連企業誘致や、部品を供給する協力会社の育成に努力する」と説明していた。
会場には、市民ら約30人が訪れ、市民と伊藤市長が意見交換する様子を見守った。
「おおさき宝探し未来トーク」は、伊藤市長が、市民やさまざまな団体の関係者と直接懇談し、市政運営に生かすのが目的。来年2月まで、すべての総合支所単位で実施する。
=コラム=
冥王星は月より小さかった
イギリスの作曲家、ホルストが作曲した組曲「惑星」は、「火星」から楽章が始まり、「木星」で一つのピークをつくったあと、終楽章は、宇宙のかなたへ消えるように、淡い女声合唱で締めくくられる。その最後の楽章は「海王星」で、「冥王星」という楽章はない。作曲された当時、まだ見つかっていなかったのだ。
でも、やっぱり事実と異なっていては落ち着かないものらしく、まったく別の作曲家が「冥王星」の楽章をつくり、最近では演奏もされているらしい(わたしは耳にしたことがないが)。
ところがその冥王星。先日、国際天文学連合の総会で、惑星の仲間から外されることが決まってしまった。木星から海王星まで続くいわゆる「木星型」惑星に比べかなり小さく、軌道も海王星の内側まで食い込むなどちょっと異質な存在だとは知っていたけれど、月より小さい天体だったことまでは、恥ずかしながら今まで知らなかった。
結局、太陽系の惑星はホルストの作曲した楽章そのままで正しかった形になったが(ちなみに、地球という楽章はない)、一方、海王星が太陽系の果てでないのは、今ではわかっている。研究が進み、小さい天体が密集するカイパーベルトと呼ばれる一帯のあることが知られているからだ。(もっとも、ホルストは占星術から着想を得たらしく、科学とは無関係に作曲したのかもしれないが)。
さて、試験で「冥王星」が思い出せずバツをもらった人が、もしかしたらいるかもしれない。当時はそう教えられていたのだから仕方ないにしても、今さら「惑星の仲間ではありませんでした」なんていわれても釈然としないかもしれない。結局、教科書も一つのテキストでしかないということだ。
歴史の教科書だってその通りで、だれでも記憶しているであろうあの有名な源頼朝の肖像画が、実はぜんぜん時代の違う足利直義(室町幕府を開いた尊氏の弟)だという説が最近は有力だし、尊氏の肖像画も、実は彼の部下の高師直だとする説もあるのだ。
YKKAP社員ら逮捕 無許可業者に廃プラ処理を委託
大手建材メーカー、YKKAP東北事業所(大崎市三本木)が、サッシの製造過程で出る廃プラスチックを違法処理していたとして、県警は24日、同事業所の寺岡清光環境施設課長(57)、同じく遊佐健二購買課長(37)を、さらに元産業廃棄物収集運搬業「太陽商事」(白石市)・椎葉正男社長(62)=仙台市=を廃棄物処理法違反などの疑いで逮捕した。
調べでは、寺岡、遊佐両容疑者は平成15十五年4月から翌年9月までの間に、太陽商事に廃プラスチック約566トンの処理を委託。太陽商事は廃プラスチック処理の許可を得ておらず、寺岡、遊佐両容疑者はそれを知りながら、処理を委託し続けた疑い。
同事業所は、平成6年に産業廃棄物の収集運搬業務を太陽商事と結んだが、平成12年7月、同社が許可を得ず処分していたことが判明。近く許可を得ることになっていると説明を受けたため契約を継続し、その後もそのまま、処理の依頼を続けていた。「計画当時は、廃プラスチックを処理できる業者は東北でほかになかった。その後も、お互いが栄える精神からスパッと切ることができなかった」という。
「法令順守の意識足りなかった」 YKKAPが会見
担当課長2人が逮捕されたYKKAP東北事業所は同日午後、事業所内で記者会見をし、大寺茂幸所長が「コンプライアンス(法令順守)の意識が足りなかった。関係者、地域に迷惑をかけ、深くお詫び申し上げる」と謝罪した。
大寺所長また、「太陽商事の未処理の廃棄物については、当社の責任で適切に処理をした」とし、「事業所内にコンプライアンス委員会を設けて社員の意識改革に取り組んでおり、廃棄物の排出とチェック部門を分けるなど対策を講じた。今後は二度とこうした事態が起きないよう、最善の努力をする」と語った。
一方、大寺所長は、捜査中であることを理由に、詳細については質問に答えなかった。
【写真・頭を下げ謝罪する大寺所長】
平和の尊さを訴える
旧日本軍兵士ら「ビルマの竪琴」寄贈
太平洋戦争でガタルカナル島と旧ビルマ(ミャンマー)に従軍した県内の旧日本軍兵士や遺族でつくる「ガ島ミャンマー会」(小野喜一会長、会員156人)の会員が平和の尊さを訴えようと、23日、ビルマの竪琴(たてごと)を大崎市に贈った。
ガタルカナル島やビルマは太平洋戦争の中でも激戦となった地域で、県内出身の兵士が多数、無念の最後を遂げた。
会は昨年までほぼ毎年、ミャンマーを訪れて戦友や肉親の霊を弔ってきたが、会員の高齢化が進んだため、現地訪問は今年から取りやめた。
一方、悲惨な戦争が二度と起きないよう訴えるため、現地で竪琴を購入し、小説「ビルマの竪琴」にちなみ、白石市など県内3つの自治体に寄贈してきた。
同日は、会員24人が市役所を訪れ、小野会長が竪琴を伊藤康志市長に手渡した。
伊藤市長は「みなさんの思いを市民に伝え、平和の尊さを伝えたい」と述べ、会の活動をたたえていた。
【写真・ビルマの竪琴を前にあいさつする伊藤市長(左上)】
駅周辺の環境浄化に取り組む
遠田署管内の団体が連絡協議会設置
遠田署管内のJR駅周辺の犯罪防止や環境美化活動などを行う「遠田地区駅周辺環境浄化連絡協議会」の設立総会が22日、同署で開かれ、会長に佐々木功悦・美里町長を選んだ=写真=。
同署管内の6駅中、4カ所が無人駅であることや、駅周辺で自転車などの盗難が目立ち、変質者の出没もあることから、警察や行政、JR、防犯団体など14団体が参加し、連携して対応しようと協議会を設置した。
総会では会則のほか、駅周辺の巡回や青少年の乗車マナー指導、環境美化などに取り組む活動計画案を承認。
また役員選出で、佐々木会長のほか、副会長に大橋荘冶・涌谷町長と伊藤俊一・JR小牛田駅長を選んだ。
大崎福祉夢まつり
大崎法人会 古川で来月16日
社団法人・大崎法人会(皆川清会長)の第3回大崎福祉夢まつりは9月16日午前10時から、大崎市古川総合体育館で開かれる。
法人会に加入する企業が地域福祉の向上を支援し、住民との交流を広げようと開催する。
県内18の障害者授産施設・作業所が参加し、施設でつくっているさまざまな製品の直売をする。3カ所で買い物をした人には、抽選で会員企業の商品やサービス券などを贈る。
また、福祉関連のさまざまな商品を紹介するほか、法人会加入企業を紹介するブースを設ける。
一方、福祉施設に寄付するタオルと、授産施設などの運営に充てるため使用済み切手を集めることにしていて、市民の協力を呼びかけている(使用済み切手は、周囲を5ミリほど残して切り取ったもの)。
このほか、古川学園高校のブラスバンド演奏や郷土芸能、カラオケのど自慢大会などのイベントも行われる。
まつりは午後3時まで。詳細は大崎法人会まで。電話番号は23―5859。
求人数が57%増加
新規高卒者の就職 ハローワーク古川
古川公共職業安定所(ハローワーク古川)によると、7月末現在の管内企業からの新規高卒者求人数は464人で、昨年同期と比べ57%増えている。
好調な出だしを支えているのは製造業で、314人の求人があったが、昨年の同じ時期と比べ約1・7倍に増えた。
昨年は10月、11月に高卒者の採用を決めた企業が、今年はすでに求人を出すなど動きが早まっている。また、10数年ぶりに高卒者を採用する企業も現れた。景気が回復基調にあることや、団塊の世代が大量に定年を迎える時期を迎えることが背景にあるようだ。
また製造業の中には、請け負いで対応するのではなく、人材を育成する方向に転換する企業もあるという。
就職戦線前半で求人が好調なことから、内定率アップにもつながるとの期待もあり、ハローワークでは「昨年は年内に73・2%の内定があったが、今年中に75%まで上がれば」と期待する。
一方、管内事業所からの求人数はまだ、管内就職希望者の数(510人)までいたっていない。ハローワークでは「卸・小売は22人で昨年同期より4人減っており、このあたりが課題」と、求人開拓を今後も積極的に展開したいという。
古川で環境フェア 来月9日 劇団のショーや講演会など開催
大崎市民会館で9月9日午前9時半から、環境フェアが開催される。劇団のショーや講演、小・中学生のポスター展示などがあり、環境意識の高揚を訴える。
行政や関係団体がつくる実行委員会が主催して開く。
劇団のショーは、東京の劇団プロデュース集団「集団田中98」の役者・芸人が行う。ヒーロー・環境戦隊「ステレンジャー」が登場し、地球温暖化の防止を訴える。
また、加美町在住で、県地球温暖化防止活動推進員を務めた矢滝幹子さんが「地球温暖化と私たちができること」と題して講演。
このほか、リサイクル作品の展示・即売、省エネ商品や緒絶川清流化の取り組みなどが紹介され、小・中学生の環境をテーマにしたポスターや標語の展示、優秀作品の表彰が行われる。
詳細は大崎市古川総合支所市民生活課へ。電話番号は23―2315。
災害時の相互援助協定締結
大崎市古川・尾花沢市の宮沢地区
同じ名前が縁で交流を続けている大崎市古川・宮沢地区と山形県尾花沢市・宮沢地区が20日、古川で災害時の相互援助協定に調印し=写真=、交流関係をさらに深めることを確認しあった。
2つの宮沢地区の交流は、平成16年3月に「友好宣言」を締結、尾花沢の花笠まつりや、古川では地区のふるさと祭りに招くなど、地域交流を進めてきた。
調印式は、大崎市宮沢地区の防災訓練に合わせ、宮沢地区公民館で行われ、大崎市古川宮沢地区振興協議会の菅井誉一会長、尾花沢市宮沢地区振興連絡協議会の横山豊会長が文書に署名した。
協定では、いずれかの地区で災害が発生した場合、できる範囲で支援しあうことを決め、大崎市の菅井会長は「比較的近い地域同士なので、水や食料など緊急支援ができれば」と語り、尾花沢市の横山会長は「何かあったとき、お互いが力を出して支え合いたい」と述べて、相互の協力に期待を述べた。
調印のあと、大崎市宮沢地区の6行政区すべてで自主防災組織が発足したことをうけ、地区民60人が参加して防災訓練が行われた。尾花沢の宮沢地区では、まだ自主防災組織がないといい、調印式に出席した横山会長ら5人が大崎の取り組みや、訓練の様子を視察した。
「大崎若人の翼」解団式
オーストラリアで中学生が研修
大崎広域事務組合が中学生を対象に実施している海外派遣事業「大崎若人の翼」の解団式が20日、大崎市古川のパレットおおさきであり、参加した団員が、ビデオでオーストラリアでの体験を振り返りながら、研修を締めくくった。
「若人の翼」は、将来を担う中学生に外国文化を体験させ、国際的な人材を育成しようと実施され、今年で17回目となる。
今年は7月30日から今月4日までの6日間、オーストラリアのケアンズで実施され、大崎地方の中学2年生30人が参加。ケアンズの中学校を訪問して授業をいっしょに受けたり、農場に泊まって農業体験をしたほか、グレートバリアリーフも訪れ、豊かな自然に触れながら地球環境について学んだ。
解団式には、団員27人が出席。全員が研修で感じた感想を作文にまとめて提出したほか、現地の中学校を訪れた時の様子などを撮ったビデオ映像を観賞して、研修を振り返った。
団長を務めた涌谷町教育委員会の三浦治聰委員は「参加した団員は、いつまでも仲間でいてほしい。オーストラリアでの経験を生かして、成長してほしい」と語り、団員を代表して三本木中の滝田尚慶君が「もう一度行ってみたいと思うほど、いい体験ができた」と、研修を振り返って発表した。
団員の中には、オーストラリアで撮った写真を見せ合うなどしながら、新しくできた仲間と談笑する姿が見られた=写真=。