大崎ネットニュース  Oosaki Net News

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8月31日(木)

自己破産を申請
 瀬戸工業所 負債額は約22億円


 大崎市古川の建設業、瀬戸工業所(瀬戸貢社長)は30日、仙台地裁古川支部に自己破産を申請した。負債額は約22億円。

 また、関連会社の建設資材卸売り、三洋工機(瀬戸貢社長、大崎市)も同日、自己破産を同支部に申請した。負債額は約5000万円。

 瀬戸工業所は大崎地方のトップクラスの建設業者で、自治体発注の土木、建設、舗装などの工事を手がけてきた。

 帝国データバンクによると、ピークの平成10年5月期には約55億円の売り上げがあったが、公共事業の減少などで昨年5月期には約21億円まで減少。資金繰りに行き詰まり、先月末には不渡り手形を出し、地元では経営が不安視されていた。従業員70人は解雇された。

 大崎市は30日中に、従業員の再就職や制度融資の相談窓口を商工観光課内に設けた。31日午前まで数件、仙台市内などの企業から「解雇された従業員を受け入れてもいい」といった問い合わせがあったという。

 また31日朝、市幹部や担当職員が集まり対応を協議。関連企業の連鎖倒産を防ぐため、地元や県内の建設業界、金融機関に支援を求めることにしたほか、市独自の特別融資制度についても検討を始めた。

 市では、瀬戸工業所に道路のパトロールや除草などの委託をしているが、発注した工事は現在、ないという。

 一方、県大崎土木事務所は、道路の建設や舗装など合計6件(約2億3800万円)の工事を発注している。

 同事務所では「工事は契約を解除し、残った部分は改めて発注することになる」といい、「進ちょくがどの程度なのか調査をして、対応したい」と語っている。

【写真・自己破産を申請した瀬戸工業所】



8月30日(水)

会長に久恒・宮城大教授を選出
 大崎市が行革推進委員会を設置

 大崎市は29日、市民や有識者による行政改革推進委員会を設置した。市民の視点で、行政改革の計画策定や進ちょくについて意見を述べる機関で、会長に宮城大学事業構想学部の久恒啓一教授を、副会長にJAみどりの理事、阿部雅良氏を選んだ。

 メンバーは、市が地域を考慮し選んだ7人と、学識経験者3人を含む合計10人で構成。市役所内で開かれた最初の会議では、伊藤康志市長が委員に委嘱状を交付し、市側が行革に関する基本的な考えやスケジュールなどを説明した。

 最後に意見交換が行われ、委員からは、市の厳しい財政状況から「新市建設計画はすべて実施できないのではないか。優先順位をつける必要がある」「具体的な数値目標をもって取り組むべき」などといった意見が出ていた。

 市は、7月に副市長や部長を中心に行政改革推進本部(本部長・伊藤市長)を設置。今月25日には、水道や病院も含め20人の課長による作業部会を設け、本年度内に行革大綱(本年度から10年間)と集中改革プラン(本年度から4年間)の策定作業に入っており、行革推進委員会の設置で、組織体制を整えた。

 行革推進委員は、任期を平成20年3月末までとし、本部会議が示す素案について意見を述べるほか、来年度は計画の進ちょくをチェックするため、2カ月に1回程度、会議を開く予定という。

 会長、副会長を除く行政改革推進委員は次の通り。敬称略。

 石沢京子(元合併協議会委員)、小林敬(松栄工機代表取締役)、高橋英理子(元鳴子町観光審議会委員)、寺沢道子(ボランティア団体代表)、富田秀夫(元宮城リコー社長)、橋本弘子(橋本電気工事専務)、三沢壮義(三沢経営センター代表取締役)、吉田義隆(元YKK第2工場長)




水稲作柄は「やや不良」  県北部

 東北農政局は29日、今月15日現在の水稲作柄概況について、大崎地方を含む県北部は「やや不良」と発表した。

 穂の数が、天候の不順で平年に比べ少なく、その影響で逆に1穂あたりのもみ数はやや多いものの、全もみ数はやや少ないと見込まれる。登熟はおおむね好天に当たったため平年並みと見込まれるが、作柄は「やや不良」と予想。

 県全体の作柄予想も「やや不良」となっている。





8月29日(火)

街路灯26基を寄贈  東北電力古川営業所

 東北電力古川営業所(田渕正恭所長)は28日、大崎市に街路灯26基を寄贈した。

 地域貢献活動の一環として、毎年寄贈を続けており、設置はユアテック古川営業所(日野悦夫所長)、鹿島台・南郷・松山電友会(二瓶栄毅会長)がボランティアで行う。

 同日は、田渕所長、日野所長、二瓶会長が市役所を訪れ、高橋伸康副市長へ目録を手渡し、高橋副市長は「有効に使わせていただきます」と感謝していた。

 市では、総合支所からの要望を受け、設置場所を決めることにしていて、市民安全課では「厳しい財政状況の中、寄贈はありがたい」と語っていた。

 電力では大崎市のほか、大崎地方の各自治体に24基を贈ることにしている。





8月28日(月)

道路行政に理解を
 庁舎を開放しイベント 古川国道維持主張所


 仙台河川国道事務所古川国道維持出張所(遠藤徹所長)は27日、施設を市民に開放し、作業車を展示するなどして道路行政に理解を深めてもらった。

 「道路ふれあい月間」にあわせ、新庁舎が今年1月に完成したこともあり、同出張所が始めてイベントを開いた。

 庁舎内では、道路行政をPRするビデオ上映をしたり、大崎市古川地区で進められている電線を地中に埋める工事の様子をパネルなどで紹介。

 屋外では、作業車の展示が行われて、地上10メートルまで作業台が伸びるトンネル点検車が子供たちの人気を集めていた=写真=

 市民に国道の除草作業で集めた草でくつった堆肥をプレゼントし、園芸教室も開かれた。

 また、同出張所から工事を受注している企業も参加し、透水性の舗装や最新の信号機などを展示。熱心に質問をする市民の姿が見られた。




窃盗の男性逮捕 古川署

 古川署は27日、窃盗容疑で大崎市古川北稲葉1−8−67、造園会社作業員、小野哲男容疑者(49)を逮捕した。

 調べでは、小野容疑者は同日午前10時ごろ、同市古川南町のコンビニエンスストア駐車場で、駐車中の冷蔵冷凍車(時価500万円相当)を盗んだ。