大崎ネットニュース Oosaki Net News |
=コラム=
この国の特別な1日
6日朝は、いつもと変わらぬ1日の始まりだった。ちょっと違っていたことといえば、前日、友人と飲んだのが影響して、気分があまりすぐれなかったことぐらいだ。
みそ汁を飲みながら、胃の調子を試運転する。重い頭でテレビ画面に何気なく見入ると、○○という産院の映像が流れていて、レポーターが「紀子さまがご出産」だという。
「ああそうか、今日だったっけ」。どのチャンネルを回しても同じ話題ばかり。ちょっと食傷気味になる。
ある局では、「男子だったらいい」と発言した大臣がいたという新聞記事を取り上げていた。コメンテーターが、紀子妃にプレッシャーをかけるような発言は「不敬」だと大きい声で批判をしている。一瞬ギョッとして、回復途上だった胃の調子も、逆回転しそうな気分に襲われた。「不敬」。すっかり死語になったと思い込んでいたが…。
「今日は、この国にとって特別な一日なのだ」。そう思いながら記者室に出勤する。わたしたちにとって天皇とは何だろう―などと考えながら。
さて、記者室に着けば、原稿を読んで見出しを付けたり、記事が少ないとネタに悩んだり…。男児が生まれたと祝賀ムード一色に伝えるテレビ画面に時々目をやりながら、いつものように、忙しく午前の時間は過ぎていったのだった。
シンポジウム、一般に公開 県救急医療学術集会
県救急医療研究会の第8回学術集会は30日、大崎市古川の「パレットおおさき」で開かれる。救急医療のレベル向上を目指す県内の医師や看護師らの研究会だが、今回は午後1時から開かれる講演、シンポジウムを一般市民に公開する。
午前中は、医師らが現場の実例などを紹介する発表会が開かれる。
一般公開される講演は、NPO法人救急ヘリ病院ネットワークの国松孝次理事長が「宮城県にドクターヘリを配備するために」と題して行う。
続いて、ドクターヘリをテーマにシンポジウムを開き、大崎市民病院救命救急センター・大庭正敏センター長らが意見を述べる。
詳細は大崎市民病院地域医療連携室へ。電話番号は23―3311(代表)へ。
11月3日の開市式で発表
市民憲章を制定へ 市民らによる委員会設置 大崎市
大崎市は、11月3日の開市式までに市民憲章を制定することに決め、6日、市民や学識経験者による制定委員会を発足させた。また、委員会の作業に市民意見を反映させるため、大崎をイメージするキーワードや意見を市民から募集している。
市民憲章は合併協議で「新市で新たに定める」としており、まちづくりの理念を早く明らかにする必要があるとして、開市式で発表できるよう、作業を急ぐことにした。
委員は、矢内諭・東北工大教授ら12人。6日、市役所内で開かれた最初の会議で、伊藤康志市長が1人1人に委嘱状を交付し、「短い時間ではあるが、みなさんの英知を結集して、誇りの持てる市民憲章を策定してほしい」とあいさつした。
このあと、委員長に矢内教授を、副委員長に佐々木竹生・大崎市教育委員長を選出。事務局からスケジュールなどについて説明があった。
委員会は、今月20日の第2回会議で素案をまとめ、議会やまちづくり協議会、市民の意見を聞きながら10月中旬ごろに原案をつくり市長へ報告、決定。開市式で発表する。
素案策定のためのキーワード、意見の募集は、はがきかファクス、電子メールで、住所、氏名、電話番号を添えて大崎市総務法制課総務係へ。締め切りは今月20日(はがきは必着)。応募資格は、市内に住所を有する人。
総務法制課の郵便番号は989―6188。ファクス番号は23―9979。
電子メールはsoumu@city.osaki.miyagi.jp
問い合わせは同課まで。電話番号は23―5195。
委嘱された委員は、正副委員長を除き次の通り。敬称略。かっこ内は所属団体。
大場捷郎(すばらしい大崎を創る協議会)、大友富子(同)、米城清司(古川まちづくり協議会)、尾形美佐子(松山同)、栗原和子(三本木同)、竹田千代(鹿島台同)、氏家登志子(岩出山同)、菊地武信(鳴子同)、大沼統一(田尻同)、千葉啓子(市民代表)
【写真・伊藤市長(左)から委嘱状を受け取る委員】
地域の魅力、発信しませんか
一般から写真募集 ホームページで紹介 大崎市
大崎市市政情報課は、市の魅力を発信するため、祭りや自然などを撮影した写真を一般から募集している。市のホームページで随時紹介するほか、市が作成する広報誌やポスターなどにも活用するという。
同課は、市ホームページに「おおさきフォトアルバム」のページを設け、市の魅力を発信しているが、写真は職員が撮影したもの。同ページに一般から寄せられた写真を紹介することで内容を充実させようという狙いだ。
写真は市内で撮影されたもので、肖像権(ホームページや広報誌などに掲載される可能性があることについて)の承諾を得たもの。「公の場所」や「公然たる活動」(公道でのパレードや祭りなど不特定多数による撮影が予測される場合)は肖像権の対象とならない場合もあるが、できるだけ承諾を得てほしいと同課ではいう。著作権は市に帰属する。
作品は、同課で選択し、ホームページの「フォトアルバム」に掲載。撮影者の氏名や居住地区、市町村もあわせて紹介する。
応募方法は、画像データの場合は、市ホームページからダウンロードした応募用紙に記入、画像とともに電子メールで市政情報課広報広聴係へ。
メールアドレスはshisei@city.osaki.miyagi.jp
プリントの場合は2Lサイズで、ホームページからダウンロードした応募用紙に記入し、同係へ。同課の郵便番号は989―6188。
詳細は市政情報課へ。電話番号は23―5091。またはホームページで。
自転車と車が衝突し男性死亡 大崎市古川
6日午後3時40分ごろ、大崎市古川江合本町の江合橋南交差点で、自転車に乗っていた同市古川沢田字中門4−1、農業、斉藤義二郎さん(72)が、同市岩出山字上真山下山田54の無職、菅原智子さん(54)運転の普通乗用車と衝突、斉藤さんは頭を強く打ち、収容先の病院で死亡した。
古川署で事故原因を調べている。
障害者の施設利用1割負担
大崎市が独自に軽減策 9月定例会は12日から
大崎市議会9月定例会は12日に招集され、一般会計補正予算案や平成17年度決算など47議案を提案、2人の人権擁護委員候補者推薦を諮問する。
一般会計補正予算案は13億9861万6千円を追加、総額542億5276万円とした。
施設利用が1割負担となる障害者自立支援法の施行により、障害者の負担軽減と、利用抑制により収入減が見込まれる施設の支援策を、10月から独自に始める。
障害者が施設を利用する際、1割負担分の50%を補助する。対象は400人ほどと見込まれ、684万4000円を追加。また施設支援は、利用が10月1日を基準に95%を下回った場合、減額分を市が補てんする。国は80%を基準に支援対策を行うが、制度変更の激変を緩和するため、さらに市が単独で支援対策を講じる。対象は6施設で、886万7000円を補正計上した。
また10月から、市は大崎地方の3町と共同で、知的・身体・精神障害者生活支援事業を始める。同事業が市町村事業となるためで、本年度は合計約1000万円を出し合って事業を委託する計画で、このうち市は5949万円を支出する。
健康増進計画などの基礎資料とするため、40歳以上の世帯を対象に健康調査を実施、事業費1044万3000円を追加。
このほか、鳴子中学校整備事業に1350万1000千円、瀬戸工業所破産による連鎖倒産を防ぐ金融対策として6700万円などを追加した。
名誉市民条例、礼遇者条例、表彰条例、男女共同参画推進審議会条例案を提案する。
定例会は来月3日までを予定し、8日の議会運営委員会で決定する。
出産を祝う記帳所設置 大崎市
秋篠宮妃紀子さまが6日、第3子となる男児を出産された。
大崎市は、本庁舎と各総合支所に、祝いの記帳所を設置した。
期間は8日まで。時間は午前8時半から午後5時15分まで。
窃盗で男逮捕 古川署
古川署は6日、窃盗容疑で住所不定、無職、吉田哲朗容疑者(53)を逮捕した。
調べでは、吉田容疑者は同日午前3時50分ごろ、大崎市古川狐塚の会社駐車場で、止めてあった車から軽油6リットル(時価720円相当)を盗んだ。
旧古川合庁を解体 跡地を入札で売却へ 県
県は、旧・古川合同庁舎(大崎市古川駅前大通)を年内に解体することを決めた。近く、解体工事に入る。
財政難の県は、遊休県有地の売却を進めており、旧古川合庁跡地も入札にかける方針だ。建物の解体は、入札実施へ向けた措置。
建物は、最も古いものは昭和39年に建設されたもので、鉄筋コンクリート3階建ての2棟(総床面積合計5916平方メートル)と、コンクリートブロック造り2階建ての庁舎(847平方メートル)。さらに木造の付随施設も解体する。
工事は12月までに終了する予定。県営繕課によると、設計図では飛散性アスベストは使用していないが、解体工事に入る前に、発注業社が改めて確認作業を行うことにしている。
アスベストが使われた建材などは、規定にそって処理する方針だが、地元市民の要望があり、処理について住民説明会を開く予定という。
旧古川合同庁舎の敷地面積は9194平方メートル。管財課では、来年3月に入札を実施する予定という。
【写真・解体される旧・県古川合同庁舎】
先週だけで10件確認 裁判装った架空請求文書
大崎地方で、代金未納分の請求を求める民事訴訟を起こされていると偽り、異議申し立てなど裁判について相談に応じるなどと書かれた文書が先週、集中して送りつけられていたことが分かった。大崎市消費生活相談室によると、これまでお金をだまし取られるなど被害は出ていないというが、裁判を装った悪質な架空請求詐欺とみて、市民に注意を呼びかけている。
相談室によると、文書は8月初めから送りつけられるようになり、先週だけて、大崎地方で10件、確認しているという。
文書は「東京都管理局」の名称で発送されており、「訴訟番号」や「異議申し立て期間」が記載され、「連絡がない場合は、裁判所執行官立会いのもと、強制執行手続きをする」「身に覚えのない場合は、必ず早急にご連絡下さい」などと巧みに誘いをかける内容で、東京都大田区の住所と電話番号が記載されている。
文書には原告名や裁判所は記されていない。相談室で調べたところ、大田区の住所は実在しない。4日現在、記載された電話は不通だという。
市民の中には、文書に書かれた電話番号にダイヤルし、住所や名前などを伝えた例もあるという。「個人情報が悪用されることも考えられる。覚えのない文書は無視し、気になることがあれば、相談にきてほしい」と市民に呼びかけている。
新米まつりチケット完売 大崎市
大崎市が来月3日に市内で開く新米まつりは、100枚用意したチケットが発売からわずか2日で完売した。
新米まつりは、地元で生産されたササニシキやひとめぼれなど新米の味をPRしようと毎年開催されている。
今年は1日から販売を始めたが、休日明けの4日午後には、すべて完売。市総合支所農政課によると「初日は朝から市民が訪れ、1人で複数枚購入する人が目立った」という。
新米まつりは、地場産の農産物を使った料理も好評で、チケット1枚500円という安さも、人気を集めている理由のようだ。
敬老会が始まる
大崎市 古川・荒雄地区から
大崎市の敬老会が、2日の古川・荒雄地区から始まった。
会場の古川第4小学校体育館には、地区の対象者(来年4月1日現在で満77歳以上)650人のうち、約200人が出席した。
最初に伊藤康志市長が「これまで培ってきた経験を生かし、社会や家庭の手本となり、指導をしてほしい」と、出席者の長寿を祝った。
このあと、満88歳の米寿を迎えた地区の10人に市から祝詞が贈られ、小泉の石垣益子さんが代表して、伊藤市長から受け取った=写真=。
このあと祝宴に入り、ステージではアトラクションも披露され、仲間との会話も弾み、出席したお年寄りらは、楽しいひとときを過ごしていた。
大崎市の敬老会は、19日まで24カ所で開催され、合計1万4192人が招待されている。
日本道路協会長表彰を受ける
「道の駅三本木」 伊藤大崎市長に報告
大崎市三本木にある「道の駅三本木」がこのほど、公共の福祉増進に貢献したとして、藤川寛之・(社)日本道路協会長から「道路功労者」表彰を受けた。1日、道の駅を運営する(株)三本木町振興公社の佐藤武一郎社長らが同市三本木総合支所を訪れ、伊藤康志市長に表彰を報告した。
国道4号沿いにある道の駅三本木は、平成7年に道の駅に登録され、レストランや売店などをオープン。地元農家の農産物直売コーナーは地域の消費者にも人気があり、売り上げを伸ばしている。
また、周辺を含め防災拠点として整備する動きもあり、国や地元などで構想を策定する作業も行われ、こうした取り組みが認められた。
先月24日、仙台市内で本年度の道路功労者伝達式があり、駅長を務める遠藤栄悦・同公社専務が表彰状を受け取った。
1日は、佐藤社長と遠藤専務が総合支所を訪れ、伊藤市長と河合堯昭副市長に表彰状を披露。佐藤社長は「旧三本木町の取り組みが評価されたものと思う。これから、防災拠点整備に協力をお願いしたい」と語った。
伊藤市長は「これまでの貢献が評価され、市にとって喜びであり、誇りに思う」と、表彰をたたえていた。
5億円分を増額
大崎市の融資制度 瀬戸工業所破産で
大崎市は2日までに、瀬戸工業所破産による連鎖倒産を防ぐ対策として、市が設けている融資制度の貸し付け額を5億円分増やすことに決め、事業費を追加する補正予算案を9月定例市議会に提案する。
市は、瀬戸工業所の破産に対応した特別な融資制度を設ける案も検討したが、既存の制度を活用したほうが迅速と判断、今回の破産で制度を利用する企業が増えると見込まれることから、融資枠を拡大することに決めた。
市は、事業所の規模などに応じて最大350万円、同2000万円の運転・設備資金を低利で融資する制度を2種類、設置している。市は事業のために6億円を銀行へ預託し、総額60億円分の融資枠を新年度に設けた。
今回は、連鎖倒産防止対策分として5000万円をあらたに銀行へ預託することにし、融資枠を5億円増やす。
市はさらに、制度を利用する企業が県信用保証協会へ払う信用保証料の補給制度も設けているが、融資枠の拡大にともない補給金も増額させる予定で、5000万円の預託金とともに9月定例会で補正予算案を提案する予定だ。
相談、問い合わせは大崎市商工観光課商工労政係へ。電話番号は23―7097。
=コラム=
わさびよりラー油
わたしは、あまり魚介類が得意ではないのだが、父親は魚が好物。例年、サンマの季節を迎える秋になると、連日、食卓に塩焼きが登場する。それを想像しただけて、今からうんざりした気分に陥るのだが、魚の中でもカツオが好きで、スーパーや近くの鮮魚店に立ち寄っては、刺身を買ってくる。先日もそうだった。
「やれやれ、またか…」と心の中でつぶやきながら、ビールを飲みつつ、わさびを溶いたしょうゆに浸けて数切れ、口に運ぶ。そこへ(どうしてこんな料理の組み合わせを思いつくのか)母親がギョーザを焼いて持ってきた。もちろん、こちらはしょうゆにラー油、少量の酢を入れたたれで食べるのが基本。
わたしの前には、カツオ用とギョーザ用の2つの小皿が並んだのだが、あまり酔ったわけでもないのに、誤ってカツオを、ギョーザのたれに浸してしまったのである。
「しまった」と思ったが、捨ててしまうのももったいない。「どうせひどい味がするんだろう」と覚悟しながら食べてみると、なんと意外なことに、これがけっこう、いけたのだった。
どうやら、ラー油とカツオの組み合わせがいいらしい。今度は試しに、直接ラー油を刺身の上に垂らし、しょうゆに浸けて食べてみる。うまい。
ラー油の香ばしい香りと、カツオの濃厚な風味が実に良くマッチする。こうして、思いがけない食材の出会いを楽しむことになったのだった。
父はその後も、相変わらずカツオを買ってくる。そのたび、わさびとラー油で刺身を食べ比べているが、そのたび、ラー油のほうがカツオの味を引き出す、という思いを強くしている。
ちなみにラー油は、しょうゆにまぜるより、直接切り身にかけた方がよい。
食産業をテーマにブランド戦略会議
大崎ブランド戦略会議「飛翔会議」の第3回は、9日午後4時から、田尻スキップセンターで開かれる。
テーマは「おおさき食産業戦略」。
宮城大学事業構想学部の大泉一貫教授が講話を行い、太子食品古川清水工場の塚田義弘工場長らがパネラーとなり、意見を交わす。
詳細は企画調整課政策調整係へ。電話番号は23―2129。
3圏域が仙台で観光PR 大崎と最上・雄勝地域 13・14日
大崎地域と山形県最上・秋田県雄勝地域が連携し、仙台市内で観光資源をアピールする「東北のへそ♀マ光まつり」が13・14日、開催される。
県大崎地方振興事務所と、山形県最上総合支庁、秋田県雄勝地域振興局が主催する。
場所は勾当台公園で、両日とも時間は午前10時から午後4時まで。パンフレットを配布したり、地域の特産品、郷土料理・芸能などを紹介しながら、地域をPRする。
大崎は、農家レストランが自慢の料理や、「はっと汁」などを販売。野菜や農産加工品の即売を実施する。
最上はさといも汁を紹介するほか、雄勝は、羽後町の「西馬音内盆踊り」などを披露。(両日とも正午からと午後2時から)。
このほか、アンケート協力者に、3圏域の物産をプレゼントする。
詳細は大崎地方振興事務所地方振興部へ。電話番号は91―0763。