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教材研究5つのコツ
片倉 信儀@TOSS/Sannai
「まちづくり」の実践を行う上での教材研究の仕方のコツを紹介した。5つのコツである。
TOSS/Sannai推薦
1 「5つのコツ」
@ 町(市・村)のパンフレットや町(市・村)史を見たり、読んだりする。
A 町の中をぶらりと歩く。
B 都市計画課の方と話す。
C 町の中を目的をもって歩く。
D 紹介していただいた方を訪ねる。(だめ押しで歩く)
@ 町(市・村)のパンフレットや町(市・村)史を見たり、読んだりする
必ずといっていいほど、町や市や村には、自分の「まち」を紹介するパンフレットが町役場や
市役所の「総務課」あたりにたくさんおいてあるはずである。それらのパンフレットを一通り見て
みるのである。
そうすると、「色々な施設があるんだ」とか「こんな名産品があるんだ」ということがわかる。ど
のような「まち」なのかが大体わかるものである。
それから、必ずといっていいほど、学校には町(市・村)史が置いているはずである。それを、
ざっとでいいからながめて みる。その際、「現在」から「過去」へとながめていく。この逆だと、
読むのがかなりつらくなってしまう。
そうすると、「つい最近までは鉄道が走っていたんだ」とか「まちづくりは20年前から始まった
んだ」とか「江戸時代には海運業が盛んだったんだ」ということなどがわかる。
このように、そのまちの大体のことがわかってくる。これを「最低の知識」としてもっておく。
A 町の中をぶらりと歩く。
最低の知識を頭に入れて、まちのなかをぶらりと歩いてみる。「どこに何があるのか」とか「こ
んな珍しいものがあった」とか色々な物が視覚に入ってくる。
「しゃれた街路灯があった」とか「かわったガードレールがあった」とか「電柱、電線がない商
店街があった」とか「案内板 に電気がつく」とか色々なことがわかってくる。
そうすると、何に力を入れている町なのかということが、おぼろげながらも見えてくる。
B 都市計画課の方と話す。
@やAのことをしてくると、「これはいったい何なんだ」とか「これは何のためにあるんだ」と
か「まちづくりで何に力をその疑問を解決すると同時に「まちづくり」のことについて色々とお話
を伺うのである。様々なことが解決するはずである。
父兄のなかに、町役場とか市役所とかに勤務している方がいるとおもう。その方に紹介して
いただくと、何かと便利だろう。
C 町のなかを目的をもって歩く。
都市計画課の方に伺ったことを確かめるために歩く。もちろん、遠いところは歩いていけば
よい。一つずつ確かめていくうちに、「子ども達が知っているようでしらないこと、見ているようで実はよく見てい
ないこと、まったくわかっていないこと」がうきぼりになってくる。そして、新たな発見がいっぱい出てくる。
D 紹介していただいた方を訪ねる。
都市計画課の方と話していると、「商店会の会長さん」とか「文化会館の館長さん」とか「浄
化センターの所長さん」とかまちづくりに直接関わっている方の話が出てくる。そのような方を
直接たずねてみるのである。そして、お話を伺うのである。
前もって連絡を入れておいて、お聞きしたいことを話しておくと、様々な資料を用意してくださ
る。伺ったときに、見学の予約をしてくるとよいであろう。
E だめ押しで歩く。
このあたりになってくると、「導入はこれを使って」とか「見学はあそこの場所を」とか色々な
考えが生まれてきている。ひょつとすると授業にかけたいものがありすぎて絞りきれないでい
るかもしれない。
ここで、自分の考えをまとめるため、あるいは絞り込むために、再度街角ウォッチングをして
みるのである。「これはちょっとわかりにくいな」とか「これを聞いてもしかたがないな」というこ
とが、不思議とわかってくるものである。